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トッキー
2018.3.9 12:14新刊情報

『新・堕落論』虚無感といかに戦うか?

『新・堕落論』
第1章『太宰治のトカトントン』
を読んで、太宰の小説の方も
初めて読んでみました。

何をやっていても、どこかから
「トカトントン」の音が聞こえてきて、
たちまち虚無感に襲われ、
何もかもどうでもよくなってしまう主人公。

どんどん「トカトントン」が聞こえる
頻度が増してきて、しまいには…

「新憲法を一条一条熟読しようとすると、
トカトントン、
局の人事に就いて伯父から相談を掛けられ、
名案がふっと胸に浮んでも、
トカトントン、
あなたの小説を読もうとしても、
トカトントン、
こないだこの部落に火事があって
起きて火事場に駈けつけようとして、
トカトントン、
伯父のお相手で、晩ごはんの時お酒を
飲んで、も少し飲んでみようかと思って、
トカトントン、
もう気が狂ってしまっているのでは
なかろうかと思って、これも
トカトントン、
自殺を考え、
トカトントン。」

この描写には笑ってしまいましたが、
やはり『新・堕落論』を読んでいなければ、
ちょっと変わった短編という印象しか持たず、
そのテーマまでは気づかなかった
だろうと思います。

さらに太宰治が、一般的に知られた
イメージとは違う、反骨の作家
だったということが描かれていて、
これも意外でした。

翻ってよしりん。
こちらも反骨の作家であることは
もう言うまでもなく、
いつどんな状況でも
諦めず、
戦い続けてきた、虚無とは
無縁の人…というイメージが
強いのではないかと思うのですが、
実は何度でも「トカトントン」が
聞こえていたというのです。
この告白は、衝撃的です!

これが第1章に描かれている
意味は、非常に大きいと
改めて思います。

よしりんでさえ虚無感に
流されかねないこの世の中、
いかに生き、いかに戦うべきか。
ここから思想が始まるのです!

まだ手にしていない方もいるでしょうが、
これはぜひ読んでいただきたいと思います!

トッキー

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