ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2018.3.22 07:18

ただ、空しいだけ

週刊文春の倉持氏前妻の手記を読んだ。

別れ話にはお互いの言い分があるだろうから、

そこに赤の他人は立ち入らないでおこう。

あんまり意味があるとも思えないし。
もう怒りも呆れも通り越してしまった。

 

ただ、これだけは言っておきたい。

信頼関係を築くには、何より誠実さが求められると思う。

それを積み重ねていくしかないんじゃないか。

自分のダメな部分を相手の責任にしたり、

苦言を呈されても居丈高になって反論したり、

あるいは相手を冷笑したり小ばかにしたり、

愚にもつかない言い訳をしたり、脅したり、

第三者に悪口を言ってその人を味方につけるような分断工作をしたり、

けじめをつけるべきときにつけなかったり、

自分を利する存在かどうかで相手を判断したり・・・。

 

そういうことをしていると、信頼関係は築きようがない。

 

どれほど有能でも、やはり最後は人間性だ。

 

離婚? 不倫? もう勝手にやってくれていいよ。

だけど「事実無根」をとりあえず信じて

あなた方ふたりを擁護することに

道場関係者がどれほどエネルギーを使ったか。

議論を牽引しているのだから当たり前?

ゲストを毎回読んでいるのだから、そのくらいのことは当然?

違うでしょうよ。

 

支えてくれている人に感謝することはあるのだろうか。

苦言を呈する人を遠ざけてはいないだろうか。

保身のために人の心を踏みにじっていないだろうか。

その振る舞いが、信頼を損ねているというのに。

 

いま、これを書いていても、きっと私の言うことは

理解してもらえないだろうと思うと、なんだか空しさだけが残る。

 

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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