ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2015.10.1 02:30

素直に激怒したけど

朝生を見て、ジャーナリストの今井氏が、
ベルリンの壁崩壊のデモ最高、だからデモをやる若者最高!
というような変な理屈をつけて、なかば高揚した感じでシールズの
2人を持ち上げ、笑顔で期待をかけてみせる構図を見て、
ムッカムカきて、もう田舎のお母ちゃん的な感覚で、

こんなもん絶対あかん! 
こんなおかしな大人に持ち上げられて、
一緒にテレビなんか出てたら、あんたたち絶対あきませんよ!!」

といった感じで徹底して激怒し、その激怒をそのままとても素直に
番組のエンドロール見ながらの勢いで誰よりも早くブログに書いた私ですが、
楽屋話とか、殺害予告とか情報が入ってくるにつれ、
そういう状況にまでなっていたのかと、気の毒になってきて、
今井氏はともかく、奥田くんに向けては、そんなに怒らなきゃよかったかも・・・
と思っているのでした。

と言って、翻ってシールズを応援する気持ちにはならない。
奥田くんのフェイスブックを見ていると、殺害予告を報告する投稿に対して、
「この逆境に絶対負けないで!」といった興奮気味のコメントが殺到していて、
これもこれで受難のヒーローを仰ぎ見て煽っているようで、危なく見えてしまう。

なかには、「殺害予告がくるほど、ちょーヤバい存在! 逆に羨ましいぜ」
なんていう、浮かれた若者のお祭り騒ぎのコメントもあって、眉をしかめた。
やっぱり、自分の子供や弟や身内が、もしシールズに感化されていたら、
身も蓋もなく辛辣に激怒して、参加させたくないと考えるのが私の本音だ。

熱狂状態からは距離を置かなきゃならない。
それから、ここまで来てしまった奥田くんを取り巻く現状や、
先行きについては、もっと冷静に想像しなきゃならない。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「週刊文春を糾弾せよ!」

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