ゴー宣ネット道場

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泉美木蘭
2016.9.2 17:15

女性皇族への侮辱をまき散らす竹田恒泰

Youtube「竹田恒泰チャンネル」、97000人以上の登録者がいるのだが
その最新の動画で、二階幹事長の女性天皇容認発言を糾弾するべく
「女性天皇こそが女性差別」という詭弁、ペテン、嘘っぱちを堂々と
しゃべりまくっている。

いわく、

「婿を入れると、将来その人が天皇の父になったり、天皇になったりする」

なぜ、婿入りした男性が、天皇になるの?
日本国憲法第2条で、皇位は「世襲のもの」と規定されていますよ。
そんなこと憲法違反ですから起こりません。


「愛子内親王殿下が、天皇として旦那さんをとられるわけです。
それ、誰なんだ、って話ですよ!
女性が皇室に輿入れするのはずっと見てきたから違和感ないでしょう、
ところが、民間男子が皇室に輿入れするんですよ。
ど、ど、どういう人が相応しいんですか? 政治家? 経営者? 画家?
皇室に嫁ぐ男子って、一体どんな人よ?
皇室に嫁ぐ女子はイメージつきますよ?
皇室に嫁ぐ男子!? 意味不明ですね」

なぜ、男子だと「意味不明」に感じるのか?
竹田氏は、一見、美智子皇后や雅子妃殿下の前例があるから…
という当たり障りのない表面的なイメージを理由にしているが、
この裏には、女性皇族に対する強烈な侮蔑意識が孕んでいる。

竹田氏は、女子が嫁ぐことにはなんの抵抗感も持たないのに、
なぜ、男子が嫁ぐというケースにだけ、なにをしている人間なのか、
どんな才能や地位があるのか、個人の人格に注目するのか?

これは、男子を排除しようとする感覚ではない。
女子の主体も人格も認めていないから、
問題視していないだけなのである。

竹田恒泰氏は、女性皇族の人格などはなから無視しているのだ。
女性はただ「男子の嫁」として存在し、子供を産んで、添え物として
存在する人間としか見ていないのである。
だから、制度として可」と思えるのだ。

男子が嫁ぐとなると、その男子には、女子とは違って人格があり、
主体性が
あると考えるから、「なにをする奴かわからない」という
目線を向ける。
その最たるものが、つづく発言である。


「皇室に嫁ぐ男子がスパイだったらどうするんですか?
私が韓国、中国の黒幕だったらやりますよ。
簡単な話ですよ!
愛子さまの同級生をスパイ教育し、学習院大学を受験させれば、
簡単に同級生です。そして、愛子さまと同じゼミ、同じ部活に入らせる。
そして近づいて、仲良くなり、ねんごろになって、ご結婚・・・
それが将来の天皇の旦那ですよ」

愛子さまに対する、竹田恒泰のとてつもない侮辱発言である。
男は女などに騙されることはないが、女は男に騙される可能性がある、
愛子さまを騙すことなど自分にとっては簡単な話、と言っているのだ!


「愛子さまは、女の子だから天皇になれないなんて、かわいそう?
はあ? 天皇になるのが利権みたいじゃないですか」

なぜ、天皇=利権という発想が出てくるのか?
そんな感覚を持っている国民などほとんどいない。
自分が皇族入りしたいという私利私欲を持っているから、
それが言葉として出てしまうのである。


「天皇になるのは苦しみですよ。苦しいけど、嫌な顔ひとつせずに
日々のご公務にまい進されるお姿を見せられるから心を打つ。
天皇になって幸せ、幸福の絶頂に立つなんてものだったら、
日本国民は陛下のお姿を見て、ありがたいなんて思いますか?
はっきり言っておきます。天皇にならないほうが幸せなんです」

誰も「天皇陛下に即位=幸福の絶頂」という見方などしていない。
ましてや、国民は、天皇陛下が苦しむのを見てありがたみを感じる
などという感覚もない。
常に国民のことを思って下さることが伝わるからありがたいと感じ、
シラス天皇である凄さを感じて尊敬し、敬愛しているのだ。

そもそも、竹田恒泰氏は、8月8日の玉音
『天皇として大切な、国民を思い、国民のために祈るという務めを、
人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした』
を、どうとらえているのか?


「天皇というお役目は大変なんです。
女性を尊重すればするだけ、女性の天皇なんて、ないですよ。
もし、愛子さまが女性として天皇になられたら、天皇としての役割と、
皇后としての役割をふたつ押し付けることになる。
皇后陛下が天皇としての役割を兼務しながら皇后をやるなんて無理。
ですから、女性天皇自体が女性差別なんです」

皇后陛下が天皇と皇后を兼務? ぜんぜん意味がわからない。
男性であろうと女性であろうと、天皇のみが、天皇である。
妻なら皇后、夫なら皇婿と呼ばれ、どちらも「天皇の臣下」である。
女性が天皇になった場合だけ、臣下である皇婿の妻として「仕える」
ことになるというのは完全に間違っているし、
女性天皇に対する差別であることに気付かないのだろうか?


「百歩譲って、現在の皇室制度に女子差別があるとしましょう、
しかし、それは憲法のもとで『例外として』残したのですから、
問題ではありません。
これを平等にするというなら、皇室そのものをなくさなくてはならない」

もう、破綻しすぎて、どうつっこんでいいかわからない・・・・・・。
泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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