ゴー宣ネット道場

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泉美木蘭
2016.12.9 09:22

雅子妃殿下のお誕生日

雅子妃殿下の笑顔が見られると、ほっと安心する気持ちになる。
ご公務や被災地へのご訪問の際、
いつも、話している人の顔をじっと
見つめて聞いておられる表情が印象的だ。
スーパー頭脳明晰な女性だから、集中力も高いのだろうし、
ひとつひとつの場面から多くのことを感じ取っておられるのだろうなと
想像する。

高森先生のブログで、過去にはお言葉そのものがなかった年もあったと
知り、宮内庁のホームページで
改めてこれまでをふりかえった。
体調についてのご報告で精一杯といったご様子の、胸の痛む時期が
続いていたけれど、近年は愛子さまの様子から、国内外の情勢まで
細やかに気配りされており、さすがだなと思った。

以前、ゴー宣道場で、笹さんと対談形式で雅子妃殿下のこと、結婚のこと
出産のことなど女性目線で語り合ったことがあった。
いつも気丈な笹さんでさえ、胸に抱えるものがあったという話をして下さり、
とても印象深かった。

環境ががらりと変わり、自分ではそれを受け入れていこうとしても、心身が
思うようについていかなかったり、自分でも思いもよらない反応が起きて
しまうことがある。
だけどそれは、環境に対するわがままや、こんなの理解できない、という
拒絶感から起きるようなものではなくて、日々容赦なく訪れる困惑を処理
しようと懸命に試みるあまり、
「なんとか自分を慣らしていかなきゃいけない」
「この困惑も理解していかなきゃいけない」
「受け入れよう。がんばろう。期待に応えよう」
という強い責任感と生真面目さが自分自身に降り積もってしまい、ついに
重圧となって災いしてしまうものではないかと私は思っている。
わがままだったら、「気を抜いて適当に」することができる。
でもそれを決して自身に許さない人がいるのだ。
ましてや皇室の方ならば、たとえ許したくても・・・と、想像できる。

気を病んだ人の多いいまの日本人なら、そういうところを理解できる、
というか、自分なりに実感している人も少なくないのではないかと思うけど、
いまだに、そういった、人の心の強さと脆さの表裏一体が理解できず、
必死に運命を背負ってみせようとする人の真価を信頼するということが
できずに、雅子妃殿下をただただ悪く言う、つまらない感性のおじさん達
がいるようだ。

でも雅子妃殿下は、「ああ、やっぱりこの方でなければならなかったんだ」
と思わされるような皇后陛下に必ずなられると私は思う。
つまらない感性のおじさん、略して、くそじじいと言う。
くそじじいなんか、しっ、しっ、だ。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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