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泉美木蘭
2017.7.1 05:45

朝まで生テレビにいた変な人

官僚論客が集合するというので録画しておいた「朝まで生テレビ」
を見たけど、片山さつきのとなりに座っていた
元大蔵・財務官僚の
高橋洋一氏が変な人だった。

安倍政権の経済政策のブレーンでもあったらしいけど、
小泉内閣の時には、竹中平蔵の補佐官として、郵政民営化について
“もともと存在しない理屈”を作り上げたんだそうだ。
加計についても森友についても、口を開けば、出来立てほやほやの
屁理屈が飛び出す
って感じで、ちょっとあっけにとられた。

文科省の再調査で出てきた萩生田発言文書
「官邸は絶対やると言っている」
「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」

について、こんなものインチキだとヘラヘラ笑い、
官僚が内容を盛ったんだ、よくあることだ、「盛るでしょー?」と。
あー、この人自身がそういう奴なんだろなと。
権力者を動かすために、ありもしない理屈を盛ってきた人間だから、
こういうこと口走るんだろうなとしか思えないよ、あれは。

だいたい、文科省の官僚をそんなろくでなしと決めつけて笑うのも
どうなんかね?
官邸のイエスマンとしてハイハイと動く官僚を『なんでも官邸団』
と呼ぶらしい
けど、こういう人のことを言うのかなー。

加計学園の話は非公式ながら小泉内閣の時からあった。ずっと昔
から手を上げていたんだから、あとから挙手した京都産業大学では
なく、加計学園に決まってあたりまえ」
みたいなことも言っていたけど、だったら国家戦略特区の諮問会議は
「結論ありき、加計ありき」で開いた茶番でしかないということに
なるじゃないか。なに言ってんだろ、東大なのに。

誰も反論しなくても、この人ひとりだけにずっとしゃべらせておけば
どんどん官邸の信用が落ちていきそう…。
屁理屈を増産することにすべての頭脳を使っているみたいで、
自分のふるまいがどう見えるかということには考えが至らないよう
だったから、致命的な失言が出そうな人だな…とも思った。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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