ゴー宣ネット道場

BLOGブログ
泉美木蘭
2018.2.13 22:30

トゥルーマン・ショーと主権なき牢獄

あまり映画監督の名前をチェックしていなかったので、
意識していなかったのだけど、私はアンドリュー・ニコルの
作品が好きで何本も観ていたようだ。
直近だと、『ドローン・オブ・ウォー』。
『TIME』『シモーヌ』『ターミナル』、一番記憶に残って
いたのは遺伝子で人生が決められる近未来を描いた『ガタカ』。
これはたしか20代のとき部屋で一人で膝を抱えて観ていて、
ラストシーンで超号泣したんだよね。
そして、今回、
17、8年ぶりぐらいに改めて観てみたのが
『トゥルーマン・ショー』。

資料として、別の目的で観たのだけど、
まず、20年前の作品とはまったく思えず、驚いてしまった。
いろんな意味で、ぞっとするほど、2018年現在の人間の危うさが
表現されていた。
ジム・キャリー扮する主人公のトゥルーマンは、保険会社に勤め、
看護師の妻を持ち、のどかな街に住む平凡なサラリーマン。
しかし、実はその町は世界最大の超巨大スタジオの中に存在しており、
トゥルーマン以外は全員が役者。
太陽も月も星も青空も天候も、親友さえもすべてがニセモノで、
ありとあらゆるところに5000台のカメラが仕掛けられており、
トゥルーマンの日常は常に完全に監視され、現実世界のテレビ番組
で生放送されている。

むかし劇場で観た時は、私自身が限りなくトゥルーマンに近い人間
だったのでまったく気がついていなかったけど、
いま見ると、最初のシーンから、街のあちこちに黒い監視カメラが
設置されているのが目に入ってくる。

トゥルーマンは、自分のいる世界が偽りだと確信するにいたり、
監視カメラや身の回りの人間を欺いて
ヨットで大海へと漕ぎ出す。
ところが、
行き着いた先は、青空の書き割り…。

トゥルーマンの一生を監視し、ドラマを作って視聴者を喜ばせてきた
番組の総監督はこんな
ことを言う。


「番組だと気がついても、彼は決して外の世界には出ないだろう。
人間は、一度慣れてしまった安全な世界からは怖くて出られなくなる
ものだ。たとえ牢獄でもね」


書き割りの壁にスタジオの外へ出る通用口を見つけたトゥルーマンに、
総監督は、神の視点たる管制室
から語りかける。

「外の世界には、私がきみのために創った世界以上の真実はない。
同じ嘘。同じ欺瞞。しかし、私の世界にいれば、一切の危険がない。
私はきみ以上に、きみ自身のことをよく知っている」

しかし、トゥルーマンは強い口調で言い返すのだ。

"You never had a camera in my head!"

そうして、スタジオから去っていく。
快適で安全に暮らせるが、監視された虚構の牢獄よりも、
自由があり、危険な現実の世界を選んだのだ。

トゥルーマンは、ルソーだった!

この映画はもちろん共謀罪の話にも通ずるし、
メディアの虚構性に焦点を当てるなら、私企業に支配され、
情報操作されつつあるネットの世界にも通ずると思う。

そしてなにより、憲法について議論するいま、
書き割りの壁に覆われた、快適で安全のように感じる主権なき牢獄
の世界から抜け出さなければならない。
トゥルーマンのように牢獄から出よう。
そのための議論がゴー宣道場にはある!



第70回ゴー宣道場 in 大阪

「新世代の憲法論

平成30年3月11日(日)午後2時 から
『大阪研修センター 江坂』 にて開催します。

「大阪研修センター 江坂」
(住所:大阪府吹田市江坂町1-13-41 SRビル江坂)は、
JR新大阪駅から地下鉄御堂筋線で4分、または地下鉄梅田駅より9分、
地下鉄御堂筋線『江坂駅』 から徒歩1分です。
「1番出口」から出て、そのまま北へ直進です。


「大阪研修センター 江坂」のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

311日(日曜)14から「ゴー宣道場」が大阪で開催

される。

「関西ゴー宣道場」の特別ゲストは京都大学の若き法学者・

曽我部そがべまさひろ教授である。

テーマは「新世代の憲法論だ。

 

曽我部教授は1974年生まれで、フランス憲法との比較研究

の中で改憲論を論じている。

今までの護憲・改憲の考え方とは一線を引く新しい考え方を

持っておられるようだ。

フランスの「憲法裁判所」(憲法院)の研究にも詳しく、

表現の自由の専門家でもあるという。

 

曽我部教授は言う。

憲法だけを議論するのは短絡的で、関連する法令も

含めてパッケージとして議論すべきだ。
憲法9条も、この先の日本の安全保障や国際貢献のあり方を

論じ、必要に応じて9条なり関係法令なりを変える、

という議論をすべきだ」

我が「ゴー宣道場」の「立憲的改憲」理念と通じている。

 

もちろん山尾志桜里議員も登壇する。

 

参加申し込みの締め切りは228日(水曜)!

憲法学者を呼ぶ「ゴー宣道場」は毎月開催だからすぐに

迫ってくるぞ。

 

さあ、憲法典の文字一つにゴリゴリにこだわって、一文字

でも変えたい、一文字も変えさせてなるかと血まなこになる

悪習を超えて、憲法学の新しい風にも、「ゴー宣道場」は

アドバイスを受けたい!

曽我部そがべまさひろ教授の話に胸を高鳴らせよう!



当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

申し込みフォーム

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
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reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成30年2/28(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ




泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

次回の開催予定

第93回

第93回 令和2年 11/8 SUN
14:00

テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

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