ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2018.6.11 22:00ゴー宣道場

九州ゴー宣道場、充実度100%

昨日の九州ゴー宣道場、
とても充実していて、あっという間の3時間でした。
ゲストでお越しくださった井上武史先生の
基調講演もじつにわかりやすく、楽しかったです。

フランスでは「憲法改正」とはあんまりいわず、
「統治機構改革」といわれている、と
さらっとおっしゃっていましたが、
なるほど今私たちが道場でやっているのは、
「統治機構」の改革というほうが
正確なのかもしれません。
「憲法改正」というと、日本ではすぐに
イデオロギーがからみついてきますし、
「条文出さなきゃ話にならん」という
トンチンカンな主張をする議員まで出てくる
始末ですからね。
この国のいびつさが浮き彫りになりました。

また「縛られる権力はどこから生じるのか」
という問いは、今の日本の憲法論議を考えたとき、
非常に重要だと感じます。
これが小林先生の冒頭の「依頼心」ともつながり、
また「憲法は国民のものではないのか?」という
道場のテーマともがっちりリンクする結果となりました。

「あ、最後に小林先生に質問があるんですけど」と、
飄々と(でも鋭く)ツッコミを入れられた井上先生、
爆笑を生み出しただけでなく、あのときこそ、
参加者それぞれが問題意識を持った瞬間
だったのではないかと思います。
私は大学時代、憲法の授業を受けたことすら
忘れていたけれど、こういう授業だったら
どんなにかのめり込んだことでしょう。
おそらく脳みその構造上、いずれ授業に
ついていけなくなることと思いますが、
それにしても九州大学の学生さん、うらやましいなあ。

また設営隊の皆様の「縁の下の力持ち」っぷりも、
特筆すべきことでした。
まるで何度もこの会場に来ているかのように
感じられるほど、何もかもスムースでした。
終わってから、「あれ、九州は2度目だよなあ。
この会場は初めてだよなあ」と気づいたくらいです。
炎天下で道案内をしてくださった方、
控室前で守備隊を担ってくださった方、
迅速な設営、細やかな心配り、
これだけの完成度は驚くべきことです。
やっぱり設営隊の皆様が支えてくださってこその道場ですね。
本当にありがとうございました!

九州ゴー宣道場

何より私自身が本当に楽しかったです。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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