ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2018.6.15 20:34日々の出来事

公よりもラブ上位

「ゴー宣道場」の門弟・門下生の中には時々、男と女の
関係になってしまう者がいる。
それがダメだと言うわけではない。
トッキーと嫁だって門弟との関係性の中から交際して、
結婚するに至った。

それはいいのだが、その男女関係(ラブ)が「公論」に
影響を生じさせるとマズい。

最近も、元門弟(女)の意見がわしに否定されると、
ある門弟(男)が異常に憤激し、去って行ってしまった。

男がなぜそこまでと考えていると、なんのことはない、
この二人、秘かに交際していたということが発覚した。
つまりラブ(私)の結束が、パブリック(公)よりも、
上位に来てしまったのだ。

二人とも、文章が上手い人間だったから、わしも特別に
目をかけてやっていたのだが、それが「選民意識」に
繋がって、自分の間違いを認められないほど肥大化した
自我に育ってしまったのだろう。
「謝ったら死ぬ病気」に罹ってしまった。

この門弟(男)は、以前、秘書みなぼんに当てたメール
の末尾で、「今度お茶でも」と堂々と誘っていた。
秘書みなぼんは、フラれるとは夢にも思っていないその
門弟の書き方に、強い「選民意識」を感じ取っていた
らしく、この結果は当然だと言っている。

こういう例は何度でもあるから言っておくが、「文章が
上手い」=「正しい」ではない。
それはわしが批判してきた多くの知識人の例で、証明
されているではないか。

しかし「公論」だと、あれほど何度も言っているのに、
「ラブ上位」になってしまうのだから、人間は弱いな。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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第116回 令和6年 4/20 SAT
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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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