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高森明勅
2018.10.30 14:00皇室

秋篠宮殿下は即位をご辞退?

先日、第5回立憲民主党
「安定的な皇位継承を考える会」に参加した(10月25日)。
 
その時は、皇室ジャーナリストの
山下晋司氏のお話を伺った。
 
講演終了後、私の質問に答えて戴いた。
 
そのやり取りは以下の通り。
 
高森
「今上陛下が譲位された後、直ちに『皇嗣』
になられる秋篠宮殿下が将来、即位を辞退される
という噂を聞いています。
変則的ながら、その事は今の制度のままでも、
理論上は可能だろうと思います(皇室典範第3条の
解釈と運用次第。園部逸夫氏『皇室法概論』57ページ参照)。
この点について、何かご存じではありませんか?」
 
山下氏
「それについて特別な情報は持っていません。
でも私は、当然、辞退されるだろうと考えています。
何故なら、秋篠宮殿下は皇太子殿下とお歳が近いから
です(皇太子殿下が昭和35年のお生まれなのに対し、
秋篠宮殿下は昭和40年のお生まれ)。
 
皇太子殿下が将来、今回の前例を踏襲して、
ご高齢を理由に譲位される頃には、秋篠宮殿下も
既にかなりご高齢ですから」果たして…。
 
なお拙著『私たちが知らなかった天皇と皇室』の訂正を1ヵ所追加。
77ページ「皇位継承の順序」に「愛子親王」とあるのは勿論
「愛子内親王」の誤りだ(“内”を追加)。
 
恐縮至極。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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