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高森明勅
2018.11.18 19:11皇室

全国育樹祭

全国育樹祭という行事。
 
一般にはどの程度、知られているだろうか。
 
今の天皇陛下が「皇太子」だった
昭和52年に始まった、皇太子殿下の恒例のご公務の1つ。
 
天皇陛下が植樹祭でお手植えされた樹木を、
皇太子殿下がお手入れされる。
 
意味深い内容になっている。
 
日本の大切な森を、次の時代に引き継ぐ育樹活動の、
シンボル的な行事だ。今年は、11月17日のお手入れ行事
東京都臨海部の埋め立て地にある「海の森公園」予定地、
18日の式典は武蔵野の森総合スポーツプラザ(調布市)
がそれぞれ会場になっている。
 
皇太子殿下は両日共お出まし。
 
皇太子殿下にとっては、
今回が「最後」の育樹祭になる
(来年からは、恐らく秋篠宮殿下が「皇嗣」として、
ご公務を引き継がれるだろう)。
 
その17日。
 
私は、都内の小学校の先生達の神話講習会に、
出講していた。
 
Y先生とH先生がモデル授業の提案。
それから私の神話講義が2コマ。
 
その後、先生達が感想を述べ合う。…という組み立て
 
。モデル授業の最中に次男からメールが。
 
次男は今、長男と一緒に暮らしていて、
様々なイベント関連の仕事に携わっている。
だから土曜・日曜も働いている場合が多い。
ひょっとしたら重要な要件かも知れないので、
念の為にメールを覗いて驚いた。
 
そこにはこんな文言が。
 
「今日明日は仕事で全国育樹祭というイベントに
来ています。この行事には皇太子殿下がお出ましになります。
末端の端くれですがとても光栄です!!!」と。
 
何とわが次男が「末端の端くれ」とはいえ、
育樹祭のお手伝いをさせて戴いていたとは。
 
光栄だ。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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