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泉美木蘭
2018.12.11 14:04日々の出来事

反グローバリズムの政党が欲しい

道場での図表をもう一度眺めながら、
先生方、門下生のメーリスなど読んでつくづく思いましたが、
「反グローバリズム」「反新自由主義」を主張する野党がない
ということが、いまの日本の一番困ったところだと思います。

グローバリズム発祥の地であり、世界中にそのイデオロギーを
押しつけようとしてきたアメリカ自体がもう既に失敗して、
方向転換をしているのに、
さんざん従米してきた日本は、これにだけはなぜか追従しない。

アメリカがかけた「新自由主義」というハシゴを自分で昇り、
そしてそのハシゴを外されてしまって、
日本は、足元を見失ったまま、ひとり相撲をしているような
ものだと思います。

中南米のキャラバンvsトランプ大統領の様子を見て、
メディアは催涙弾に巻き込まれた子供の姿をクローズアップして、
個人的な「子供がかわいそう…」という感情を煽り、
そのまま「トランプ酷い」という視線に重ねていきますが、
あの現象そのものが「グローバリズムは失敗!」という事実だ
と思います。

そして、あの光景を見て「トランプは酷い、排外主義だ」という
文脈でしか捉えることができないのは、
日本人にナショナリズムがないからなんだと思います。
「反グローバリズム」を掲げる政党が欲しいです。
…と言ったら、極右になりますか?

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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