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小林よしのり
2019.1.5 19:09日々の出来事

手塚治虫『シュマリ』全4巻を読んだ

手塚治虫の『シュマリ』全4巻を読んだ。

古谷経衝はこの作品の中に「アイヌはこの土地の先住民で」
という台詞が「頻出」すると書いていたが、「先住民」と
いう単語は出てこなかった。

そもそも「シュマリ」という主人公は和人であって、
アイヌではない。
この作品は和人と和人の戦いの話であり、アイヌは和人に
搾取される人々として、背景に描かれる。

なぜ「シュマリ」という名なのに、主人公をアイヌにしな
かったのかというと、アイヌの方々の圧力がかかって、
手塚が自由に描けなかったからだ。
この件は、『ゴーマニズム宣言』で描こうと思う。

しかし驚くべきことに、手塚にとっては不本意な出来に
なったこの『シュマリ』という作品、読んでみると
ものすごく面白い。

これで不本意だと言ってるのだから、最初の設定で自由に
描かせたら、どれほど凄い物語になっていただろう。
手塚のストーリーテリングの上手さは、やはり神の域に
達している。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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