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高森明勅
2019.2.1 19:58皇室

「平成」の次、ご公務はどうなる?

宮内庁は1月31日、天皇陛下のご譲位後の
皇室の方々のご公務の分担について、発表した。
 
皇族の減少と高齢化によって、
これまでと同様のやり方を維持するのが、
既に無理になっている。
 
憲法上の義務である「天皇の国事行為」を除き、
それ以外のご公務は、基本的に国民の側からお願いし、
皇室の方々がお気持ちで行って戴いているものが殆ど。
 
「天皇の3大行幸(天皇・皇后の3大行幸啓)」など、
恒例化している行事も性格としては同じ。
 
そこを勘違いしてはならない。
 
だから原則として、
いくらでも減らして戴く事は可能だ。
 
しかし、ご公務を削れば削るほど、
国民との接点は失われる。
 
社会における存在感も縮小せざるを得ない。
 
だが、減らさなければ、
皇族方のご負担が過大になってしまう。
 
その一方で、時代の推移、社会の変化と共に、
今後、新しいご公務が求められる可能性もある。
 
皇室は難しい局面に立たされている。
 
御代替わりに当たり、
皇室が抱える難題について、
国民は見たくない現実から目を反らすのではなく、
改めて深く考えてみるべきだろう。
 
―なお私の1月31日のブログに
「天長節(てん“き”ょうせつ)」と記していたのは勿論、
(てん“ち”ょうせつ)が正しい。
天長の語は漢籍の『老子』に「天長地久」とあるのに
由来する。
 
シナ唐の玄宗が、
誕生日を「千秋節」と名付けていたのを
748年に改めて「天長節」と称した
(『旧唐書』玄宗紀)のが初め。
 
わが国では奈良時代の宝亀6年(775)に、
光仁(こうにん)天皇(49代)の勅によって、
同天皇の誕生日を「天長節」と名付けたのが初見。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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