ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2019.3.9 00:09日々の出来事

老いはどこから・・

仕事場で単行本にサインをしていると、ポカQが
横にやって来て、「いい線だ。勢いがある。まだまだ
描ける」と、巨匠のような尊大な物言いで、評価を
してくれる。

ポカQは、某漫画家はもう死んだとか、某漫画家は
もう現役で描いてないとか、某漫画家はまた描こうと
しているが絵が死んだとか、某漫画家は貧乏のどん底
に落ちているとか、某漫画家は病床の身で間もなく
死ぬとか、そんな悲惨な情報を次々繰りだしてくる。

わしは「え――――本当?」「うそ――――、あの
漫画家が――――?」とか、いちいち驚きながら、
3時間もサインを描いていたのだが、それらの消えた
漫画家の年齢がわしと大して違わなかったり、
わしより若かったり、ほんの少し上の漫画家ばかり
なのだ。

ポカQは「そんな中で社長は現役感がバリバリなの
だから凄い」とか、おべっかを言って、わしを元気
づけていた。

わしも消えた漫画家の方に入っていてもおかしくない
年齢なのだが、不思議なことに漫画を描くという情熱と
気力において、まったく「老い」を感じない。
『おぼっちゃまくん』を描いていても、新たな実験を
やっていこうと野望で胸が高鳴るくらいで、『ゴー宣』
も『よしりん辻説法』も、どうしても人が読まざるを
得ない作品にしてやるという自信が湧きおこってくる
のだ。

老いはどこからやってくるのだろう?
自分の胸に問いかけた。
ニセモノなんか興味はないんだ。
ホントだけを見つめたい。
どこかで聞いたような言葉だな?
これ、歌じゃないか?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

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