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高森明勅
2019.4.11 07:00皇室

天皇陛下とイルカさん

シンガーソングライターのイルカさん。
これまでに2度、天皇陛下とお話する機会をお持ちだ。
 
1度目は皇太子時代にチャリティーコンサートに
御臨席賜(たまわ)った時。
2度目は平成26年「秋の園遊会」にて。
その時の事をご本人が記されている。
ここでは後者のみ引用しよう。
「私はIUCN自然保護連合の親善大使を
務めておりますが『生物多様性』を広める為に
歌のみならず、近年は着物のデザインと手描きをしています。
 
この年は丁度『秋の里山』を描いたので
この自作の着物で伺いました。
天皇陛下から『イルカという名は何故に?』と
ご質問を受け、この時も周囲の皆様からドッと
笑いが起こり私は緊張感から解放されました。
 
その時私は思い切って
『陛下!狸(たぬき)の食性についての
御研究は如何(いかが)ですか?』
とお尋ねした所、微笑(ほほえ)まれて
『そうですね…最近はあまり熱心に
していませんが続けますよ』
と仰(おっしゃ)いました。
 
実はこの時私は自作の着物の後ろに
狸を描いていたので、どうしてもお伝え
したく思いました。
 
しかし背を向けると失礼と
思いましたので体を思い切りひねって
ご説明しますと
『まあ!狸ですね!』
と皇后さまが発見して下さり、
陛下も『おー狸だねー』と
大いに笑って下さいました。
 
そして
『これからも人間と生き物との
架け橋となれるよう精進(しょうじん)
致します』と申し上げますと、
天皇陛下が私の正面にお立ちになり
強く頷(うなず)いて下さいました。
それから暫くして新聞に
『天皇陛下が狸の論文を提出』という
記事を拝見した時は本当に感動致しました。
お忙しい御公務の中でも論文を完結された
陛下に深く尊敬の念を抱きました」
(「狸と虹の彼方に」より)
 
イルカさんの「なごり雪」が
好きな私はとしては、
つい紹介したくなるエピソードだ。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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