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高森明勅
2019.4.18 07:00皇室

常に国民のために

順天堂医院院長、天野篤氏。
天皇陛下の心臓の冠動脈バイパス手術に当たられた。
陛下の印象を次のように語られている。
 
「外科医としてこれまで大勢の方々を診(み)てきました。
その中には高名な方もいれば、偉い政治家の方もいます。
ただ、陛下ほど『自分なんかが話していいのだろうか』
と思った方はいません。

オーラという表現ともちょっと違う。
自己の利益を考えず、常に国民のために
尽くそうとなさってきたことが自然と外面に現れている。
それが他の方にはない特別な存在感となっているのでしょう」と。
 
更に、ご手術の際の皇太子殿下の
ご様子についても。
 
「手術の際には、美智子様だけでなく、
皇太子殿下からも熱心にご質問がありました。
殿下は周囲から手術の内容について話を
聞いてきただけではなく、ご自身でも勉強してこられた
という
印象を受けました。
当時、皇太子殿下は国事行為の臨時代行をお務めでした。
そのご公務に、強い責任感を持って
臨んでおられることが伝わってきました」と。
 
貴重な証言だ。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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