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高森明勅
2019.4.21 07:00皇室

昭和天皇から今上陛下へ

児童文学作家の高木敏子氏。
今上陛下の「慰霊の旅」を巡って、
以下のように述べておられる。

「中学生だった秋篠宮さまが、
両親と妹を亡くした戦争体験を綴(つづ)った
『ガラスのうさぎ』(昭和52年刊)を読んでくださり、
両陛下に勧めてくださったそうです。
それがきっかけとなり、東宮(とうぐう)御所や
皇居にお招きいただくようになりました。
…陛下からは国外を巡る『慰霊の旅』への
強い思いも伺いました。
私が『ご高齢ですから、控えられた方がいいのではないですか?』
と申し上げると、『そういうわけにはいかない』と。

実は、お父上である昭和天皇から
『自分が行けなかった海外の戦地を巡って欲しい』
と言われたことがあるそうです。
いわば“遺言(ゆいごん)”のようなもので、
だからこそ、陛下はあれだけご熱心に巡られたのだと思います」と。

勿論、陛下ご自身に深い“慰霊”のお気持ちがなければ、
様々な困難を乗り越えて行われて来た「慰霊の旅」はあり得なかった。
しかし、その背後に昭和天皇からのご附託があったのは
(ある程度、拝察は出来ても)、
確かな証言は少なかったのではないか。
大切な証言だ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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