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高森明勅
2019.6.22 06:00政治

副業・兼業のススメ?

安倍政権は「働き方改革」の一環として“副業・兼業の推進”を掲げている。
これによって「いくつになっても新しいチャレンジができる社会」
を実現するとか。

しかし、長時間労働を抑制すると言いながら、副業・兼業を勧めたら、
結局、
“別の”働き先で長時間労働をする事に変わりはない。

どころか、更に労働時間が延長されかねない。
そもそも、兼業・副業する場合は一般的に正社員ではないので、
企業としては安く働かせる事が出来る。

働く側から見ると、正社員としての労働時間が減るから、
副業・兼業を加えて、トータルでそれまでと同じ時間だけ働いても、
(よほど特別な能力を持つ人以外は)収入は確実に減る。

一方、企業側としては正社員に支払う賃金を浮かせて、
そこから安い副業・兼業の人に回せるので、全体として
人件費の圧縮が期待出来る。

一体、何の為の「働き方改革」なのか。

【高森明勅 公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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