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高森明勅
2019.7.14 21:17政治

参院選、期日前投票を済ませた

この度の参院選。

息子達と一緒に期日前投票を済ませた。僅か1票ながら私なりに考えて投票したつもりだ。

シンガポールの青年と結婚した長女も、日本に滞在していたので、長男に誘われて投票に加わった。

長男はこのところ、日本の行く末が心配でならない様子。先頃、チャーミングで上品なお嫁さんを得てからは、一層、これから生まれて来るであろう自分の子供の為にも、とても無関心ではいられないらしい。

以前、現代思想の先頭を走っていると見られていた知識人が、自覚的な投票拒否を呼び掛けた事があった。それが実際にどれだけ効果があったかは知らない。しかし、もし多くの人々が彼の呼び掛けに応じたら、強固な組織票を持つ政党や政治家だけが有利になる。それが果たして望ましい結果に繋がるのか。

少なくとも、今の私には「投票しない」という選択肢は視野にない。カントの道徳命題を金科玉条のように振り回すつもりはないが、私が敢えて投票しなければ、他の全ての有権者が棄権しても、それを非難する客観的根拠は持ち得ないはずだ。

勿論、私の家族が投票するかしないかは、それぞれ本人の判断に委ねている(妻については、もともと私が何を言っても殆ど無駄だが)。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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