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高森明勅
2019.8.5 06:00皇室

天皇陛下の厳しいご自覚

天皇陛下が皇太子の頃(或いはそれより前から)、
ご自身を律する上で重視して来られた文献の一つに花園天皇の
「カイ(言+戒)太子の書」がある
(同書については東京大学史料編纂所『古文書時代鑑』、
辻善之助『修訂 皇室と日本精神』など参照)。

その中に次のような趣旨の一節がある。

「皇太子に媚びへつらう愚か者らは、次のように言って取り入ろうとするだろう。
我が国は皇統一系、もっぱら皇室の血筋によって皇位が受け継がれて来た。他
国のように人徳や能力によって君主の地位が左右される心配はない。
だから、皇太子がわざわざ自己研鑽に励む必要はない。
大して悪い事さえなければ十分だ、と。
しかし、そうではない。
すぐれた品性や人格も備えずに皇位を保とうとしても、
それは道理が許さない(薄徳〔はくとく〕を以て神器〔じんぎ〕を
保たんとするも、豈〔あに〕其〔そ〕れ理〔ことわり〕の当〔あた〕る
所ならんや)」。

陛下は長年、こうした教えを厳しく肝に銘じて、
ご即位の日を迎えておられる。
その事実を見落としてはならない。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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