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高森明勅
2019.9.27 06:00皇室

繰り返される「思考停止」

かつて、上皇・上皇后両陛下のご成婚に当たり、本気で反対した者らがいた。
反対理由は「平民出身だから」。
驚くべき思考停止ぶり。
彼らは、ご結婚後の上皇后陛下の類い稀なご貢献を拝して、どう考えたのか。

お子様方をご自分たちで育てようとされた時にも、抵抗があった。
それに立ち塞がられたのは、他でもない昭和天皇だった。

上皇陛下の即位礼・大嘗祭が、本来の伝統に則り、
国の中心地=東京で行われる事にも、ごく一部ながら異論を唱える向きがあった。
明治の皇室典範の“過渡的”な規定を金科玉条のように扱った為だ。

上皇陛下が被災者をお見舞いされる時、床に膝をつかれるお姿に、
当初は「天皇の威厳を損なう」として、眉をひそめた者も僅かにいた。

上皇陛下が「国民統合の象徴」としての“お務め”の大切さに鑑み、熟慮の末に、
全く公的な観点から「ご譲位」を望まれている事を控え目に示唆された時にも、
驚いた事にムキになって反対した者らがいた。
それらに対し、国民の圧倒的多数は歓迎し、受け入れ、
決して違和感を表明しなかった。
今振り返って、一体どちらが正しかったか。
もはや余りにも明らか。

これからも、一握りの国民から孤立した者らが、
事あるごとに“思考停止”による見当外れな「反対」を、強硬(!)に唱え続けるだろう。
しかし、それに振り回されてはならない。
その事は、これまでの経緯が証明している。
皇室を巡っては、国民多数の素直な反応こそが正しかった事実を、改めて銘記したい。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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