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泉美木蘭
2019.11.11 16:33日々の出来事

かろのうろん美味しかった

無事帰京した。
東京は風が冷たい。
今朝の博多は気温が高くて、上着はいらなかった。
少し川沿いを歩いたけれど、空気に湿度と独特の潮のにおいが
混じっていて、懐かしい感じがした。
海が近いからかな。私の育った町と空気のにおいが似ている。

空港へ行く前に、開店前の「かろのうろん」に並んで、
ゴボ天うどんを食べた。麺のちゅるちゅるとしたなめらかな
舌ざわりがおいしかった。
今度はラーメン食べたいな。

終身雇用や年功序列の話は、また議題として取り上げる時が
あってもいいのじゃないかなと思った。

新入社員の意識調査で、
「今の会社に一生勤めようと思っている」

と答えた人は、

1997年で27.3%、
2000年で20.5%、
ところが、ここを境に右肩上がりになって、
2009年には55.2%、
2012年には60%を超え、
2018年まではずっと50%代となっている。

あと、以前聞いたことで、うろ覚えだけど、
今の若い人は、出世するためには血縁とか世襲が大事だと
考えている人が多い、という話があった。

それは「あきらめ」の感覚ではないかと感じたし、

この状態の若者に、自主独立精神が根付くのかどうか、
ちょっとわからない…と私は思う。

「働き方の多様性」とよく聞かれるけれども、
もともと日本には、中小零細企業や個人商店などの多様性が
しっかりあったのに、それを食い荒らす政策をとった上で、
「多様性」と言われはじめたことには、イヤ~な感じもある。

いま、起業家として世の中に憧れられている人というのは、
ぼろ儲けをしたら、あっという間にその会社を売却し、
大金持ちになるというようなスタイルの人が多い。
社員のための会社でなく、株主のため、経営者のための会社、
少数者が富を独占する様子を見て賞賛する時代に、

「多様性」がどう作られていくのか、よく見通せない…。

でも、最近は女性社長が、働く母親を積極的に採用するという
ような会社がよく取り上げられているから、
女性が働きながら子育てもしていくには、どんな形があるのか、
考えるきっかけになるところもいっぱいあると思う。

ただなにより、「起業」でなくて普通に働いて普通に生活したい
多くの人々にとって、いまの政策方針が良いとは思えない…。

また議論できたらいいな。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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