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笹幸恵
2020.2.22 13:31皇統問題

誰が本当の愛国者か?

16日付の読売新聞、一面トップで報じられた
「女性・女系天皇 議論せず」という記事。
これに関して、山尾志桜里議員が
19日の衆院予算委員会で菅官房長官に質問した。
遅ればせながらその映像を確認した。

山尾議員は、以下の3点について質問している。
1)女性・女系天皇を対象とせずに議論するのか
2)皇位継承順位を変えないことを前提とするのか
3)有識者会議なども設けない方針か

読売新聞の報道に沿って確認したところ、
菅官房長官の答えはすべて「NO」。
そうした事実はありません、とのことだった。
ならば、読売新聞は明らかな誤報を
流したことになる。
全国紙としてあるまじき事態だ。
言いっぱなしでいいのか???

もっとも、読売新聞の報道が正しい可能性もある。
政府のホンネがそこにあるのかもしれないからだ。
だとするなら、菅官房長官は答弁で
嘘をついたことになる。

ただ少なくとも言えるのは、皇位継承問題は
「待ったなし」だということ。
生前退位の特例法の付帯決議では、
「本法施行後速やかに」検討するとある。
にもかかわらず、政府は先延ばしを続けてきた。
「天皇陛下の即位にまつわる関連行事を
つつがなく終えてから……云々」
それならば、昨秋の「即位礼正殿の儀」のあと、
遅くとも「祝賀御列の儀」のあと、と考えるのが普通だろう。
それがいつの間にやら「立皇嗣の礼」のあとになっている。

これも山尾議員が10日の予算委員会で
菅官房長官に問いただしたことだが、
彼は皇太子と皇嗣の違いをすぐには答えられなかった。
要するにその程度の知識しかないということ?

皇嗣はそもそも継承順位を示すにすぎない。
それにもかかわらず、政府は「立太子の礼」と
同じように、儀式として「立皇嗣の礼」を
おこなおうとしている。
単なる無知でないならば、秋篠宮殿下から悠仁殿下へ、
つまり男系継承への既定路線を敷こうとしている
ようにしか見えない。
穿ちすぎかもしれないが、もし政府にこうした
ホンネがあるのだとしたら、問題の先送りもいいところ。
しかも「先細り」が見えていながら「先送り」するのだ。
こんな怠慢があるだろうか。

この国の「かたち」を、政府や国会議員がどれほど
真剣に考えているのか、どんなグランドデザインを
描こうとしているのか。
誰が本当の愛国者か。
注視しなければならない。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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