ゴー宣ネット道場

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泉美木蘭
2020.3.5 19:27

パニックの心理

イオンの怒涛のトイレットペーパー大量陳列販売、
すごいインパクトやな。
「おひとり様10点まで」と書いてあるのがまた威力ある。
そんなにトイレットペーパーいらんちゅうね~ん! 😆 

そろそろ騒ぎも収束するかなあ。

レストランのバイキングでは、
たいていどの皿にも常に料理がモリモリに盛られていて、
「残り少ない皿」を作らないことがポイントらしい。
減っている皿があると、その皿の料理が、みんなが欲しがる
人気の料理なのではないかと思い込んで、
「あれ、なくなるから早く食べておいたほうがいいよ」
と口コミが広まったりする。
客が競争しはじめ、どんどん料理が減っていく。
客に「もっと食べておかねば」という競争心を抱かせると
バイキング側としては損してしまうので、
無駄に見えても常にモリモリにしておくほうが良いらしい。

というのは、のん気な食べ物の話だけど。

買いだめ騒ぎっていうのは、そういう獲得競争でもあるが、
そもそも庶民による不安の表現でもあり、
また今回は、「生存競争」みたいな思い込みも加わっている。
もちろんデマ流す奴が悪いんだけども、

人の野性の感覚が目覚めてしまう条件がそろい踏みなんじゃ
ないだろうか。

情報をよく周知することが大事だと言うけど、
メディアがバンバン「ない」ことを周知して不安を煽ったあと、
「冷静に! 正しい情報はこれです!」と言い出しても、
パニックになった人は、その頃すでに
「自分の野性の感覚だけが頼りだ」
というモードに入っているから、
メディアがなんて言おうと信じられるか、となる気がする。

「情報の周知」って言うのは簡単だけど、
現実には「不安情報を周知」してるからなあ…。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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