ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2020.4.9 09:23

コロナですれ違う世界観…

毎年のことだけど空気が塵っぽいからか、すぐに喉になにかが
絡んだようになって、しゃべっていると咳が出る。
ビデオ会議の相手が「大丈夫ですか!?!?」と青ざめるので
すごく困る。悪いけど「龍角散のど飴」を買いだめしてあって
机の上に積んである。

東京都の新型コロナウイルス対策サイトをはじめて見たけど、
1251人入院しているうち、重傷者は29人なんだな。

https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

やっぱり軽症者は「免疫を獲得した人」という風に考えて
自宅療養にさせて、
病院は「重傷者が現れたらその治療に専念する」という体制を
守れるようにしたほうがいいと思う。

ウイルスを完全撲滅することなんてできない。
全員検査なんてやって、無症状や軽症の感染者をいちいちホテルに
隔離してたらすぐにあふれかえってしまうのではと想像するし、
そんなの強制収容所みたいなもんだし、
ただでさえ不足する医師や看護師を、その隔離者の管理のために
使うなんて合理的じゃない。
だいたい、今後も新型インフルエンザとか、調べてみたら実は
死亡者が多めだったという風邪が流行することはあると思うけど、
そのたびにやるのだろうか。

こんなに毎朝毎朝、恐怖情報だけに着目して、人々を煽り、
隔離しろ、統制しろ、支配しろと突き上げるワイドショーは
本当に罪深いよ。

……と思っても、この感覚が通じる人が身のまわりにあまりいない。
こちらはこういう感覚で話していて、会話としては成立していても
相手のほうは
「毎日感染者が増えている!」「死者がいる!」
という恐怖にすっかり引きずられてしまっていて、
「コロナ=死の病」という捉え方しかできない状態になっているから、
「軽症者は自宅療養として帰す」という私の言い分が、
「それほどまでに、もはや治療不能な終末の状態!」というような
悲劇的な世界観としか解釈できないみたいだ。
このすれ違い。むずかしい…。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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