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笹幸恵
2020.4.16 18:14メディア

長期戦だが先手必勝?意味がわからない。

今朝の「モーニングショー」では、
ノーベル賞を受賞した本庶佑氏が
コロナ対策についてこう表現していた。

「戦争は長期戦だが、持久戦では勝てない。
先手必勝」

まったく意味が通じない。
長期戦なのに持久戦ではない?
先手必勝でいく(つまり最初から全力で勝ちにいく)なら、
短期決戦ではないか。
語義矛盾。

そもそも「戦争だ」というのなら、
何をもって「勝利」とするのかを
明確にしなければならない。
医療崩壊と死亡者の増加と経済崩壊を防ぐ。
これがいまの日本人にとって目指すべき「勝利」では?
で、この一文を見てもらえればわかるけれども、
「防ぐ」ことが最大の眼目なのだ。
要するに防衛、守備!!!!
本庶氏自身だって、「感染対策には限界があり、
いくら一生懸命やっても絶対ゼロにはならない」
「長く、繰り返し、出てくる」と
言っているではないか。
そんなとき先手必勝とばかりに総攻撃に出るなんて、
自殺行為でしょうが。
敵を制圧できないことがわかっているなら、
いかにこちらのダメージを少なくしつつ、
敵の脅威から逃れるかを考えなければ、
作戦などとは言えないはずだ。

どうも日本人は「戦争」というと
いまだに攻撃のことしか考えられないらしい。
少しは歴史から学べ!!!
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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