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高森明勅
2020.5.5 06:00その他ニュース

世論の専制

『新しい公民教科書』(自由社)の本領がよく表れている
記事を紹介しておく。
「世論の専制」と題したコラム(「ミニ知識」というコーナー)だ。

「政治権力のみならず、社会も、人々の表現の自由を抑圧することがある。
大多数の人の考え方と異なる少数意見の持ち主は、発言の機会を封じられ、
沈黙を強いられることがある。

今日のマスメディアの高度の発達は、皮肉にもこのような世論の専制
(または多数者の専制)を強める傾向がある。
このような表現の自由の抑圧の問題は、抑圧された当人の苦痛だけでなく、
批判的な意見や異質な考え方の多様な表明が抑圧されることによって、
社会全体が画一化し、剛直化してしまい、社会の自由で健全な発達が
止められてしまうことにある。

福澤諭吉は『文明論之(の)概略』において、
『人々が信じていることには実は間違いないが多い』
『異説妄説こそが科学や思想を発展させた』と指摘し、人々が心を広く開いて
公正に語り合い、議論し合うことの重要さを説いた」

目の前の新型肺炎を巡る社会状況にも当てはまる指摘だろう。
それにしても、教科書にこんなに鋭い指摘を載せたのは、さすが。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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