ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2020.5.24 09:29日々の出来事

コロナ禍はまだまだ終わらない

明日にも緊急事態宣言が解除されるそうだが、しっかり
洗脳された人々の「コロナ脳」が解除される日は遠い。

6月は自粛で「抑圧策」を採ったリバウンドがないかを
恐る恐る探る日々が続くだろう。
韓国で1人の無症状感染者から4次感染まで続いて、
200人ものクラスターが発生した件があったように、
日本でも散発的に似たようなことは起こるし、そのたびに
羽鳥コロナショーで玉川が騒いで脅すだろう。
街で99%の者はマスクをしていて、マスクをしない者は
危険人物あつかいになる日々は変わらない。

7月には休業していた店が通常営業をほとんど開始
しているだろうが、「新しい生活様式」とやらが浸透して
きて、フルパワーで商売が展開されるわけではない。
映画館も満席を許されないし、「満席に出来ない商売」
では、赤字経営にならざるを得ず、経済全般が縮小
したままで、倒産が目立ってきて、失業者もどんどん
増えていく。
なにしろ外国人が来ないから、ホテルも部屋が埋まる
ことはなく、赤字経営が続く。

さらに危ないのは航空業界で、国際線は動かないから、
国内だけで利益を出さねばならぬのに、満席にする
ことは出来ない。
グローバリズムに依拠して、生産拠点も市場も海外に
依存していた大企業も、赤字経営が続いてリストラする
しかなくなる。
7月もどっぷりコロナの非日常は続くのだ。

8月になっても、大相撲も甲子園もないのだし、お盆
に帰省しようにも、新幹線も満席には出来ないし、
自家用車を使う人が増えるので、大渋滞になるだろう。
そこまでして帰省しても高齢者に会うことは危険だし、
やっぱりリモート帰省になってしまう家庭も多いだろう。
子供は学習の遅れを取り戻すために、通学する地域が
多いだろうし、帰省どころじゃなくなるかもしれない。
そのようにして8月もコロナの非日常は続くのだ。

9月になれば台風の被害で、避難場所が「密」になる
ことを警戒せねばならず、万が一、大地震でも来たら、
悲惨の極みになるだろう。

ワクチンが開発されたというニュースばかりが飛び交うが、
それが病院に出回ることはまだなく、秋冬のコロナ流行に
備えることが大きな課題になり、そろそろ岡田晴恵が
再登場し始める。

10月になれば、コロナの第二波が巨大なものになると
いう風評が飛び交い、来年の東京オリンピックは4年後
への延期が決定して、スポーツ界に失望が拡がる。
安倍政権の支持率が10%まで落ち込み、退陣して、
総裁選が行なわれることになる。

11月はコロナより先にインフルエンザの流行が始まり、
これをコロナと混同した報道が羽鳥コロナショーで展開
され、一刻も早く緊急事態宣言を出すべきだという声が
再び高まり、世論に屈した新政権がまた国民に自粛を
強要することになる。

今年はレコード業界も新曲を発売できず、ヒット曲も
なかったので、レコード大賞も紅白歌合戦もない年末を
迎えることになる。
暗い暗い一年がこうして過ぎていくことになる。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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