ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2020.7.7 15:27日々の出来事

わしがコロナに感染したら・・・

ブラジル大統領がコロナに感染したらしいというニュースが
流れると、羽鳥コロナショーの玉川らコメンテーターも快哉
を叫ぶかのような笑顔で番組が終わっていった。
まさに「そら見たことか、ざまみろ」と話し合っていた様子だ。
小さいの~~~~~~~~~。

ブラジルは日本と違って、現実に流行り過ぎているので、
マスクをしないで、支持者の中に入っていく行為は無謀だ
と思っていた。
だが、マスクをして「コロナは風邪に過ぎない」とは言えないだろう。
大統領としてはやせ我慢だったのだと思う。

そして、富裕層はロックダウンを求めるだろうが、それをやったら、
ファベーラの人々は1週間で餓死するかもしれない。
富裕層が大統領に抗議しても、経済を止めなかったのは、
貧乏人のためだったのではないか?

日本においてすら自粛させられたせいで、どれだけの人が
苦悩したか?
一流企業でリモートワークで食っていける玉川ごとき卑小な
人間に、真の弱者の悲鳴は絶対に聞こえまい。
ボルソロナ大統領の方がはるかに人間として上だ。

羽鳥コロナショーの喜びようを見ていたら、わしが感染すると、
もっと喜ぶだろうなと想像がつく。
生命至上主義の家畜どもが快哉を叫ぶから、今後は気を
つけなければならない。

わしは普段からマスク付けないし、なにしろ新宿の女王と
生放送してきたのだから、大いに感染リスクはある。
けれど泉美さんは、わしの「コロナ・インフォデミック」との
全面戦争に最大の協力をしてくれたのだから、泉美さんから
感染するのなら微塵も悔いはない。
まあ、もともと「日本で」感染するのは宝くじに当たるほどの
低い確率だから、よっぽど運が悪かったなとあっさり死ぬ
けどな。

ただ、もう『コロナ論』は、ほぼ出来てるから、わしが感染
しようと、死のうと、間違いなく発売されるだろう。
わしの遺作となれば、大ヒットになる。
『戦争論』とか他の作品も売れ出すかもしれないから、
編集者たちは喜ぶかもしれない。
コロナに感染しながら、コロナの真実を描き続けた男と
して、歴史に残るかもしれない。

リスクを背負って生きるのって楽しいなあ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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