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高森明勅
2020.8.8 06:00皇統問題

女系天皇とは?

「女性天皇」「女系天皇」については、「男性天皇」「男系天皇」と
セットで整理すると、理解しやすいだろう。
「女性天皇」「男性天皇」は、それぞれ女性と男性の天皇。
言う迄もない。

「女系天皇」「男系天皇」は、どちらも天皇(又は皇族)のお子様で即位された方。
ただ、“天皇(又は宮家の当主)たる親”が女性か男性かの違い。
一般的な定義としては、“天皇(又は宮家の当主)たる親”が女性なら
女系天皇、男性なら男系天皇だ。

至ってシンプル(但し歴史上は、父親の天皇が遠い傍系だったのに対し、
母親が直系の権威を担っておられる場合、同時代にはむしろ母親の血筋=女系と
受け取られていたと思われるケースも、例外的に存在した)。

しかし、同じ「皇統に属する子孫」なのに、その親の性別の違い“だけ”で、
即位された天皇の権威や正統性に決定的な違いが生まれる
(天皇又は宮家の当主たる親が、男性なら権威も正統性もあるが、
女性ならどちらも無い)と、もし考えるのであれば、
現代という時代にあって、余りにも奇妙かつ不合理ではないか。
まさに「男尊女卑」の極み。

と言う以前に、天皇という地位や、皇統という血筋を、
男女の性別よりも、ずっと“軽んじている”ことになろう。
世論調査で圧倒的多数の人々が、男系天皇と女系天皇の概念上の
区別がよく分からないまま、普通に(男系天皇と同じく)女系天皇も
認めているのは、元々そのような区別に“本質的な”意味はないのだから、
全く正解(本質的な区別は、皇統に属する皇族か、そうでないか)。

むしろ無自覚のうちに、早々と「シナ男系主義」の影響から脱却した、
日本国民の健全さを示していると言えよう。
さすが、“男尊女卑”のシナとは違い、「女性」神(天照大神)を
皇室の根元的な祖先(皇祖)と仰ぐ国柄。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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