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高森明勅
2021.5.1 06:00政治

米バイデン政権が「海外緊急作戦」予算を廃止したことの意味

4月9日、米バイデン政権が、公務員給与など「義務的経費」
以外の「裁量的予算要求」の概要を公表した。

そこに同政権の政治姿勢がストレートに表現されている。
注目すべきは、軍事費のうち「海外緊急作戦」を特別枠の
予算項目としては廃止(!)したことだ。
通常の国防基本予算の枠内で対処するという。
その一方、同盟国との連携強化が謳われている。
これは何を意味するか。

「要するに『海外緊急作戦』については、各地域の同盟国に
これまで以上に責任を負ってもらうという意味に他ならない」
(島田洋一氏、産経新聞4月22日付)。
これは勿論、他人事ではない。

「日本としては、今年秋以降、アメリカの『海外緊急作戦』予算は
消えるとの想定の下、尖閣有事への対応を考えねばならない」

「抑止力として米国の存在は大きい。
しかし、有事に際しては、基本的に日本単独で持ちこたえ、
実効支配を維持していかねばならないだろう」(同氏)

軍事費を刈り込むなら、先ず他国の面倒を見る為の費用から削る。

当たり前と言えば当たり前のことながら、
日本の政府・国会に、それに対処する覚悟が果たしてあるのか。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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