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高森明勅
2021.7.16 10:24皇統問題

女性天皇と女系天皇の区別、男性天皇と男系天皇の区別

これまで行われて来た各種の世論調査で、
女性・女系天皇を受け入れる国民の比率が圧倒的に高い。
その事実に対して、こんな意見を耳にする。

女性天皇と女系天皇の区別自体、十分に理解できない国民が多い。
だから、そんな世論調査は無意味だ、と。
しかし、女性天皇と女系天皇の区別が理解できないということは、
“同時に”男性天皇と男系天皇の区別もよく理解できていないこと
意味するはず。

後者だけしっかり理解できて、前者はまるで理解できないというケースは、
論理的に言ってほとんど想定しづらい。
もし女性天皇と女系天皇の区別を理解できない国民が多いのならば、
男性天皇と男系天皇の区別がちゃんと理解できていない国民も、
同じく多数を占めると考えるべきだろう。

つまり、多くの国民はその区別ができないまま、
男性天皇・男系天皇を受け入れていることになる。
女系天皇への支持が無知に基づくというのなら、男系天皇についても、
事情は同じはずだ。

にも拘らず、先のような主張をする人々が、この点について、
疑念の片鱗すら浮かんだ形跡が無いのは不思議だ。
それだけ無意識のうちに、「男尊女卑」の考え方に囚われているということか。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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