ゴー宣ネット道場

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泉美木蘭
2021.8.5 15:42

「人生で一番つらい」「コロナは突然重症化する」という合言葉

きのう寝しなに、手塚治虫の『火の鳥』を手に取ったら、
黎明編、未来編、ヤマト編まで一気に読みつづけてしまい、
ふと時計に目をやると、丑三つ時になっていた。
夏休みは、子どもたちに『火の鳥』を読ませたほうがいいと思う。

しかし、起きてテレビをつけ、オリンピック以外に
チャンネルを回すと「これ、また再放送?」と思うような
コロナ・ショーばっかり。

「コロナは人生で一番つらい」
これ、去年から言われていたけど、

またもや再浮上中の合言葉だよね。
あまりに主観的すぎるでしょう。
圧倒的大多数が軽症、無症状で済んでいるのに、
なぜそこを喧伝するの?
大衆を怖がらせたい、萎縮させたいという目的が見えすぎだ。

人生でなにが一番つらいかなんて、人によると思う。
池江璃花子選手、白血病の闘病をしていた頃は、
本当につらかっただろうなと思う。みんなが同情していた。
別の病気や事故で感じる人もいれば、
精神面の苦痛で感じる人もいるだろう。

多くの人が「コロナ怖い、かかりたくないね~」と言っている間に、
仕事を失い、収入を失い、自殺を選んだ人々、心中した親子、
精神的に病んで自殺した子ども、虐待死させられた子ども。
もう「つらい」も言えないでしょう……。
  
「コロナは突然重症化する」という合言葉、
これもまた登場したので、呆れてしまう。
突然重症化する病気なんていくらでもあるのでは?

友人のお姉さんは、現在、クモ膜下で入院中なんだけど、
普通に生活していて、ある日、トイレから出てきたかと思うと
「気持ちが悪い」と言いながら、その場に倒れて、けいれん。
そして、救急搬送になった。
心筋梗塞、脳出血、突然重症化する病気は他にもあると思う。

感染症だってそう。
いま幼児を襲っているRSウイルス、例年のインフルエンザ、
ノロウイルスなんかも、重症化するときはいつだって突然で、
不運に見舞われた時は、
「まさか、こんなことになるなんて」と思っている。
医師ならメカニズムも含めてもっと詳しいのでは?

こんなの、「若者でも重症化する」と同じで、
コロナ恐怖を煽って、人々の行動や思考を制限するために
普及された
合言葉にすぎない。

こういう意図的に普及される合言葉って、
些細なことのように思えても、簡単に人々の意識に
「上書きインストール」されてしまうものだと思う。
それまで持ち合わせていた体験、常識的な感性と照らせば、
「なんでそこだけ取り上げるの?」
「なんでそんな矮小化?」
と思えるはずなのだけど、
そういった常識的な感性そのものを否定して、
新たなこの意識一色に塗りかえてしまおう、
そして、塗りかえられない人間はデマ・変人だ、
という世界へとどんどん塗り固めていってしまう。
それは人間の感性の自由、思考の自由を否定した世界でしょ。
だから、すごく難しいけど、敏感にならなきゃいけないなと、
私は思っているんですけどね。 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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