昨日発売の『週刊文春』『週刊新潮』(いずれも10/21号)
またもや知性と良識に大きな差が出ました。
大見出しになるほどの大きな動きはなかったせいか、
どちらも細々した情報のかき集め。
「眞子さま小室圭さん 7つの大問題」(文春)
「菊とウェディングのベールに隠された
『眞子さま&小室圭さん』10の疑問」(新潮)
どちらも26日の会見の場所がどうなるのか、
仮住まいはどうなるのか、小室佳代さんの「解決金」は
どうなるか等々、さして目新しい問題でも疑問でもない。
が、文春は距離感をもって淡々と報じているのに対し、
新潮はいやらしさが満載。
新潮「10の疑問」のトップバッターは、
「ロン毛ポニー小室」始動のスケジュール
と題して、小室さんの長髪は会見のときどうするのか、
散髪するならどこかなど、全くどうでもいい内容。
しかし、これを「最大の関心事」と銘打ち、
例によって匿名の担当記者やジャーナリストが
「小室さんは鈍感だから長髪のままなのでは」
「眞子さまにたしなめられて散髪するのでは」
などと憶測を披露している。小姑かよ。
「小室さん=非常識」という前提で話が進む。
地の文でも、悪意がぷんぷんしている。
たとえばコチラ。
「ただでさえ先行き不安な眞子さまと小室圭さんの今後を、
文字通りさらに「複雑」にしたのが過日の「複雑性PTSD
(心的外傷後ストレス障害)診断だ。
〈誹謗中傷と感じられるできごとを、長期にわたり
反復的に体験された結果〉だそうで、眞子さまは
中学生の頃から精神的負担を感じてこられたのだという」
(この後、紀子さまがお茶の水大学で研究されてきた
内容に言及)※下線部・笹
なんだか作文の授業みたいになってしまうけれど、
下線の部分は非常に悪意ある表現になっている。
「ただでさえ先行き不安な」は
主観であるにもかかわらず、
あえてこう修飾することで
まるで自明であるかのような印象を与える。
自分たちが貶めておいて、どの口が言うか。
下二つ、「だそうで」「という」は、
そう聞いたけれど内心では信じていないよ、
あるいは他人事ですよ、と突き放す心理のあらわれ。
なぜ眞子さまのご病気にはここまで冷たくできるのか、
全く理解ができない。
眞子さまと小室さんに対して、偏見に満ち満ちていなければ
このような文章は書けないはずだ。
さらに驚いたのは、小室佳代さんの刑事告発の件。
佳代さんは遺族年金不正受給、傷病手当金不正受給で
10/6に東京地検に刑事告発されている。
文春・新潮ともにこの件について取り上げているのだけど、
論調が全く異なる。
新潮では、ほとんど罵詈雑言。
「蛙の子は蛙」
「佳代さんは”公金搾取”の疑惑まで抱えながら
『眞子さまの姑』の座に収まろうとしている」
「『”プリンセス”の義母』が詐欺犯になるかもしれないという
史上最凶の悪夢。小室家の『大黒柱』である圭さんには、
それを払いのけてみせる責任があろう」
ところが文春を読むと、全く様相が異なる。
10/6に提出された告発状は、10/9に地検から
告発者に返戻されているというのだ。
返戻理由は「具体的な証拠に基づく犯罪事実が
記載されていない」から。
元東京地検検事の落合洋司弁護士は、
「受理されなかったのは妥当な判断」と
コメントしている。
要するに新潮は、告発が突き返されているにもかかわらず、
それを知らなかったか、あえて報じずに、
告発されたぞ!
公金搾取の疑惑があるぞ!
史上最凶の悪夢だぞ!!
圭さん、どう責任とるんじゃ!!!
と言っているのである。
悪質ここに極まれり。
これは読み比べてみなければわからないことだった。
週刊誌なんて煽ってナンボでしょ、
ウソかマコトかスレスレのところで書くのが週刊誌でしょ、
などと知ったような口をきく人も出てきそうだけど、
知り得たはずの情報を載せないのなら、ただの怠慢か、
確信犯のイジメである。
どこまで追い詰めれば気が済むのか。
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