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小林よしのり
2021.11.1 10:31日々の出来事

「ファクトチェック」を考察する

昨夜7時間寝た。すると目覚めて咳が出ない。
7時間睡眠は久しぶりだ。
昨日は咳のし過ぎで横隔膜が痛かったのだが、
それも治ったようだ。
今日で喘息期間も終わりだろう。
喘息のピークがちょうど大阪行きの最中だったようだ。
結局、「睡眠」が一番効くな。

健康の秘訣は呆気にとられるくらい昔ながらの
養生法なのだが、喘息などはそれだけでは済まない。
昔は40度の熱が出て、呼吸ができないほどの重症
だったが、今は錠剤と吸入剤の組み合わせで、
そのような重症化を防ぐことができる。
これは西洋医学の大成果だ。
だから外出して、咳をしながらも、人前で喋ることも
できる。
羽生結弦くんが超人的な活躍ができるのも、喘息用の
治療薬が貢献しているからだろう。

したがってわしは西洋医学には感謝している。
西洋医学も東洋医学もどちらも人の体質や病気に
合わせて効くものがある。

だが基本的には昔ながらの養生法が正しくて、
近代人はその基本的なルールが守れないから、
クスリが必要になる。
必要以上に働き、必要以上にストレスを溜め込み、
必要以上に睡眠を削るから、健康を損ね、クスリが
必要になる。

コロナは終わっている。
日本人の民度が高くて、個人でそう判断できれば、
マスクは外す。
だが近代人は常識が狂っているから「マスク病」から
回復できない。
ましてやコロナが終わっているのに、「ワクチン依存症」
から抜け出せない。

そのような「常識」を喪失した「近代病」に罹っている
から、「非常識」の全体主義の中で「ファクトチェック」
なんか言い出しても、そんなことは不可能だとわしは
思うのである。

そもそも「空気感染」か「糞口感染」かのファクトチェック
すらできないだろう。
コロナ禍のそもそもの始まりは「飛沫感染」「空気感染」
という呼吸器系と、世界中が思い込んだところからだ。
ワクチン信仰も、ここから出発している。

わしは最初から一貫してマスクの効果を否定して
いたが(用心深く言うなら、リスクとベネフィットを
秤にかけて、圧倒的にマスクのリスクが大きいという
判断のもとに)、コロナウイルスが「ACE2受容体」に
吸着するという「ファクト」を知った時点で、空気感染が
メインではないと確信した。

コロナ禍の「ファクトチェック」をやる者が、空気感染だ
と思っているのなら、全ての「ファクトチェック」が全滅と
なる!
真のファクトチェックの主催者は小林よしのりであり、
『コロナ論』シリーズだったということになるだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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