ゴー宣DOJO

BLOGブログ
笹幸恵
2022.3.14 20:53ゴー宣道場

長浜博行参院議員の発言は立派だった!

昨日のゴー宣道場、お疲れ様でした。
安定的な皇位継承に関して全く関心を持たない
自民党の中にあって、道場に参加してくださった
石破茂議員にはまずもって感謝したいと思います。
そしてさまざまな文献等で、皇位継承問題について
勉強されているのだなあということを感じました。
何とかして多くの政治家に関心を持ってもらわないと
いけない。

そんなことを思いつつ、ランチ時にテレビをつけたら、
立民の長浜博行議員が予算委員会で皇位継承問題を
取り上げていた。

立憲主義とは何か、憲法尊重擁護義務とは何か
から始まり、
明治憲法と現行憲法の皇位継承の違い、
皇室典範の位置づけの違いについて触れ、
小泉政権時代の「皇室典範に関する有識者会議
報告書」(平成17年11月24日)について言及。

やりとりが非常に細かいので詳細は省くけれど、
長浜議員は重要な指摘をしている。

①H17報告書では皇室典範を改正して
女性女系天皇への途を開くことが不可欠と結論

②これを踏まえ、小泉首相は施政方針演説で
皇室典範を改正すると明言

③しかし当時の安倍官房長官は男系男子を主張、
悠仁さまが誕生された(そして安倍内閣発足)。

④今もって(首相が明言した)皇室典範の改正が
なされないのはなぜか?

ここで浮き彫りになったのは、
「悠仁さまが誕生されたから法案の提出にいたらなかった」と
答弁した官房長官の矛盾点。
H17報告書には次のように書かれている。
「検討に際しては、今後、皇室に男子がご誕生になる
ことも含め、様々な状況を考慮したが、現在の社会状況を
踏まえたとき、中長期的な制度の在り方として、
ここで明らかにした結論が最善のものであると判断した」

要するに、この有識者会議では
男子が生まれることも想定した上で、
女性女系天皇に途を開くべきだと結論しているのだ。
それなのに「男子が生まれたから」法案を提出しなかった、
というのでは全く筋が通らない。

また、首相が立法府で明言した皇室典範の改正、
改正をしないと決めたのなら、その経緯の記録は
公文書として残っているのかどうか、とも指摘している。
答弁は、「公文書は存在しない」。

最後の最後、このことを問われた岸田首相は
「悠仁さまがお生まれになったから皇室典範を
改正しなかったと承知している」と、
木で鼻を括ったような発言。

もう本当にがっくりだ。
失望どころか、情けなさすぎるよ、岸田首相!!


悠仁さまが誕生されたって、特例法の附帯決議で
安定的な皇位継承を確保するための諸課題は、
「先延ばしできない重要な課題」と書かれている。
特例法から5年、
小泉首相の施政方針演説から16年。
立法府の不作為と、長浜議員の言うとおりだ。

何をやっているんだ、国会議員は!!!
自民党議員こそ、国の根幹にかかわる皇位継承問題に
本気で取り組まなければならないのではないか?
愛国心だとか保守だとか、口先だけか。


あッ、最後にまんぷく道場も、ちょっとだけ。
かなりオシャレなイタリア~ンの貸し切り、
オシャレすぎてビビったわ。
グリル料理もパスタも美味でした♪
ありがとうございました。
T隊長、おつかれさま!


笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

INFORMATIONお知らせ