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小林よしのり
2022.7.8 10:47日々の出来事

消費税は国民平等の思想である

今回の選挙で一番の関心は何かと、世論調査すれば、
「経済対策」と答える人が一番多い。
選挙のたびに「経済対策」は一番だ。
でも自民党が圧倒的に勝つ。
ようするに「自民党に景気良くして欲しい」というのが
本音なんだろう。

アベノミクスが失敗してるのに、それでも経済対策は
自民党がやってほしいというのが大衆の心理だ。
大衆は「皇室が消滅してもいいから、景気良くして
欲しい」というのが本音なのだ。

ところが大衆は、「カネを回す」よりも、「貯蓄」に関心
があって、コロナ給付金もほとんど消費に回さず、
コロナ貯蓄は50兆円に膨張した。

買いたいものがないんだろう。
生活必需品は100円ショップでほとんど手に入る。
生活はスマホがあれば、ほとんど充たされていて、
「将来不安」だけが残るので、カネはほとんど貯蓄に回る。

こういう資本主義の成熟期は、次世代のためにインフラ
投資するしかなくて、消費税ゼロで賃金爆上がりなんか
期待したってしょうがない。
消費税ゼロで消費が増えるのは最初だけで、すぐ慣れて
また「貯蓄」が増え始める。

消費税ゼロになったら、税金を払わない国民が膨大に
増えるだけで、憲法の「納税の義務」を果たしていない
国民が出て来るだけだ。
たとえ貧乏人でも、カップラーメン1個買えば、消費税
を払っているから、「国民として平等」になるという
思想の方が、わしは上等だと思うがな。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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