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小林よしのり
2022.9.15 07:16日々の出来事

テロに屈してはならないというくだらない意見

〇日本は「人治主義」の国ではない。
故人に対する思いは人それぞれ、死生観も人それぞれ
なんだから、葬式に参列しようと欠席しようと自由だ。
政治家は道具であって、自分の望む政策を実現してくれ
なかったら評価しない。実現してくれたら感謝する。
それだけだ。

〇エリザベス女王のように国民に親しまれた国家の
象徴なら、国葬は当然。
イギリスも日本も、「権威」と「権力」が分立して
いるのだから、国葬級は日本では「大喪の礼」だけで
いい。

〇「テロに屈してはならない」という言葉を、まるで
絶対の教義のように受け取っている奴は馬鹿だ。
テロを絶対悪にしたのは「テロとの戦い」と言った
アメリカであって、くだらない優等生だけが、米国の
プロパガンダを妄信して、「統一原理」にしてしまっ
ている。
韓国ではテロリスト・安重根が国の英雄だが、民主
主義が崩壊しているわけではないし、テロの言い分を
聞けば、同情できる場合もある。
明治時代には来島恒樹という偉大なテロリストがいた。
山口二矢も言い分は正当なものだった。
ものごとを時・処・位で考えられない硬直した優等生
だけが、「テロに屈するな」を思考のマニュアルに
してしまう。
「統一原理を排除せよ」は正義である。
特に、「反日カルト」に、権力の中枢を侵食されたのは、
国家の恥である!
現在の報道姿勢は正しいので、大いにやって欲しい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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