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トッキー
2022.9.17 13:47皇統問題

【論破祭り】師匠の思想で以て高弟2名を弾劾ス

論破祭りブログから、
ご意見紹介です!

 

 

 スティーヴン・ナッシュという米国人をご存じでしょうか?彼は『日本人と武士道』という「日本人論」を英語で著した人物で、それを故西部邁が翻訳して紹介したとされますが、実はココだけの話、ナッシュ氏は西部氏の変名だとの説が濃厚です。日本人論の名手として名高い山本七平もイザヤ・ベンダサンという変名を使用していました。おそらく両名とも日本人は外国の識者の言うことなら聞く「海外出羽守」だと見抜いていたからに違いありません。

それでは、ココから弟子たちの論破に入ります。

 作中ナッシュ氏は、米国人は一人の英国人に対して忘恩の罪を犯していると主張します。英国人エドマンド・バークが対米植民地政策を批判したのは、それが英国人の国民性に合わないとの理由からでした。また同じ理由でクロムウェルの独裁と清教徒革命を批判しましたが、名誉革命はジョージ2世の専制を覆したとの理由で肯定しています。またバークと言えば『フランス革命についての省察』における革命批判が有名ですが、それは歴史と結び合わされた国民ならぬ単なる人民の権利が称揚されたという理由からです。つまり一連の変化はバークの変節ではなく、時所位と歴史を重視したためだったと言えます。

 さて、故西部邁の弟子として知られる

藤井聡氏と施光恒氏

ですが、彼らは皇統問題においては男系継承に固執しています。つまり彼らは、江戸期(婚姻の形は嫁入り婚)の朱子学や武家文化(家系の継承は男系)ばかりを見ており、縄文期~古代(通い婚)・中世(婿入り婚)までの重層的な日本文化(家系の継承は双系)を意図的に捨象しているのです。見るべき歴史は江戸期から戦前昭和までと構える御仁らには歴史と結び合わされた国民を論じる資格は無く、「墓石で投票」(GKチェスタトン)すべき死者の声も聞かない御仁らが「時効」(Eバーク)を唱えても虚しく響きます。彼らの「欧米出羽守」批判も「シナ出羽守」で相殺されます。

保守とは、2つの価値が対立・併存する場合に時所位に応じて平衡を取ることだと思われます。皇位継承の危機を迎えた時代(時)に、皇位の安定を至上の価値としてきた国(所)で、側室制度や傍系継承に嫌悪感を持つ国民が育っている状況(位相)なら、皇統は双系継承へ戻すべしと訴えるのが真正保守の態度だと考えますが、男系派諸氏の返答や如何に? 

    
文責:京都のS

 


 

工芸とか芸能とかのジャンルなら
「弟子」とか「後継者」とかいうのも
まだ分かりやすいような気がするんですが、
思想家の「弟子」とか「後継者」って、
何を以て名乗ることができるものなんですかね?

「オレオレ詐欺」「いるいる詐欺」に続いて、
今度は「弟子弟子詐欺」なんてもんが
出て来そうな気が…。

 

トッキー

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