ゴー宣DOJO

BLOGブログ
小林よしのり
2022.9.21 08:47日々の出来事

誰が愛国者なのか?少なくとも「Hanada」ではない。

憲法学者の南野森氏が、わしが(護憲派)と書いた
ことが気に入らなかったようだ。
分類は雑だと言われてしまった。

では別の憲法学者を上げよう。
驚いたことに木村草太氏も、統一協会の件では解散
させられると言っている。

わしが言いたいのは、決して右派ではないリベラル
風の(これも雑か?)憲法学者だって、統一協会の
件では解散させるべきとはっきり言っていることだ。

三浦瑠麗や東浩紀から侮辱されていたが、福島瑞穂氏は、
統一協会は解散させるべきと主張している。
なんだ、愛国者じゃないか!

いわゆる自称保守派・右派は、さんざんリベラルや
左派を批判してきたが、「反日・反天皇カルト」
国家権力の中枢に侵入して、政策にまで影響を与えて
いたらしいと分かっても、「大した問題じゃない」と
言い張っている。
むしろ統一協会を擁護している有り様だ。

自称リベラルも、三浦瑠麗は「統一協会など関心が
ない」そうだ。
自称リベラル派の何人かのライターは、報道が過剰
とか、「テロに屈している」などと難くせをつけて、
統一協会を生き延びさせようと努力している。
安倍銃撃犯は「個人的復讐」でやったことで、
政治目的がないから、「テロ」と決めつけるのは
おかしい。
そもそも「テロに屈するな」なんて言葉に疑問も
持たず、交通標語みたいに使っている奴は、思想が
できない完全な馬鹿だ。

右派も左派も、本当は関係なくて、「安倍マンセー」か
否かしかなかったということが暴かれてしまった。
つまり「強権大好き」「権威主義大好き」の人間が、
ロシアと同じように増えてきたということなのだ。
民主主義のめんどくさい手続きや、少数者への目配り
は無視していいという感覚が安倍の長期政権のうちに
育ってしまった。

プーチン政権のように、権力者の意向を忖度する
ことが恒例化した中で、公文書改ざんでの赤木さんの
自殺や、伊藤詩織さんのレイプ黙殺のような事件が
起こっていった。
コロナワクチンの副反応死者の黙殺も、1800人くらい
いいだろうという少数者切り捨ての風潮があるからだ。

「Hanada」「WiLL」に巣食う自称保守派・右派が、
合同結婚式で韓国に連行された日本人妻が、
「日本政府は慰安婦に謝罪せよ」とデモをしていたのに、
それでも統一協会は仲間だと言うのだから、もはや
完全な脳天パーだ。

今や統一協会を解散させろと言う者が愛国者!
統一協会を延命させろと言う者が売国奴!

もともと「反共=保守」と思っている馬鹿しかいな
かったんだから、統一協会を仲間だと錯覚しても、
何の不思議もない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

第117回

第117回 令和6年 5/25 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「週刊文春を糾弾せよ!」

INFORMATIONお知らせ