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トッキー
2023.2.12 17:20新刊情報

とっくに太宰治を超えている『よしりん御伽草子』!!

先日のブログで触れた太宰治の『お伽草子』の『カチカチ山』を読み終えました。

カチカチ山のタヌキがお婆さんを殺して「ばば汁」にしてお爺さんに食わせるのを、太宰が「まさに陰惨の極度」と否定していることは紹介しましたが、太宰版の「カチカチ山」は、さらにヘンテコなものになってました。

なぜだか太宰はタヌキに過剰に思い入れを持っていて、タヌキがお婆さんに乱暴を働いたのも、理不尽にタヌキ汁にされそうになったために「正当防衛」でやったことになっていて、しかもお婆さんを殺害せずに逃げたことにして、この話の本質であるはずの「仇討ち」を最初っから完全消滅させてしまいます。

その上で、ウサギはタヌキにだまし討ちばっかりやっていて、全く正々堂々と戦っていないから、これは「日本男児」であるはずがない、だからウサギは女である、しかもこの残酷さは処女だと言い始めるのです。

紹介しながら、なんのこっちゃと思うのですが、そう言ってんだからしょうがない。

それで、ウサギは16歳の処女、タヌキは37歳の中年男で、中年タヌキが処女ウサギに恋して、付きまとったために残酷に殺された話ということにしてるのです。

もう、わけわからん!!

要するに、太宰は勝手にタヌキを自分と同一視して、若い女性に翻弄される三十路半ばの中年男である「私」の物語にしちゃってるわけで、つまり太宰にとっての御伽噺は「私」を表現するネタでしかなく、昔から語り継がれきた御伽噺の深層心理を解釈しようなんてことは、ひとかけらも思ってなかったわけですね。
そりゃもう、よしりん先生が「これは違う!」と思ったのも当然です。

『よしりん御伽草子』は、とっくに太宰の『お伽草子』を超えています!
執筆動機や、御伽噺へのアプローチの姿勢といった初歩の段階から、全く次元が違うのです!!
もしも増刷がかかったら、帯のコピーは「太宰治をはるかに超えた名作」に変えてもいいくらいです。

歴史的名作誕生!
『よしりん御伽草子』
みんなで読もう!!

 

トッキー

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