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笹幸恵
2023.3.31 12:16皇統問題

倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【11】

倉山満『皇室論』。
明らかな事実誤認、支離滅裂、意味不明が多すぎる。
まだまだ続く。今回は11回目。

第三章の補講では、側室制度は意味がないとか、
女性宮家を創設するくらいなら旧宮家に親王宣下したほうが
効果が高い(←効果ってなんだ?)とか書いているが、
いちいち指摘していたらキリがないので飛ばす。

第四章。
「旧皇族の男系子孫の皇籍取得」と
「一般人が皇族になる」の比較
という章タイトル。
この冒頭で、倉山はこう記している。

ここまで何度も繰り返してきたように、
皇室は「先例」を貴ぶ世界です。
余談ですが、私は大学時代に日本中世史の授業で、
「皇室は先例を貴ぶ世界、新儀は不吉」と習いました。
(中略)
だから、先例を無視する。あるいは、軽く
「先例を乗り越えて皇室があるのだ」などと
言ってのける方は、皇室について何も知らないか、
知っていて嘘を言っているか、どちらかなのです。
皇室において、最も大事な先例は、皇位の男系継承です。

この部分を読んで、私はようやく先例原理主義者・倉山の
思考回路がわかった。
要するに倉山の寄って立つところは、

だって大学の先生が「先例を貴ぶ」と言ってたもん。

なのだ。

それ中世史の授業でしょ?
日本の歴史には古代も近世も近現代もありますが?
大学を出てから約四半世紀、何のアップデートもないの?
立派な大学の先生の言葉を鵜呑みにするだけ?
お勉強好きで権威主義的、
それをもって他を圧倒する知識を持ち合わせていると
思い込む高慢ちきな世間知らず、
学問を現代社会に照らし合わせて考えることのできない
硬直した頭脳の持ち主。

そんな倉山クンには、私でも知っている論語の一節を送ろう。

学びて思はざれば則ち罔し。
思ひて学ばざれば則ち殆ふし。


笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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