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小林よしのり
2023.7.19 09:29日々の出来事

人権真理教と敗者の怨念には加担しない

ジャニーズの問題は日本軍と慰安婦の問題に似ている。
日本軍を守れば、人権真理教から叩かれる。
人権真理教は、その時代の真っただ中には、見逃がして
いたことを、風潮が変われば正義の御旗を振りかざして
批判しまくる。
あえて悪人にならなければ、祖国のために戦った若き
日本兵たちを守れなかった。

時代の変化を鋭敏に感じとって、アップデートできるのが
保守であり、原理主義は保守ではない。
したがってLBGTの問題は、自称保守の感覚は古すぎる。
古いと言っても、歴史的に古いわけではない。
昭和くらいにまでしか遡れない中途半端な古さである。

今現在、進歩している人権意識は歓迎してもいいが、
過去の「公娼制度」や、それに連なる花魁・芸者・舞妓
の文化までを否定して弾劾する気にはなれない。
国連から調査団が来れば、京都の文化は根絶やしになる
だろうが。

戦国時代の「小姓」から続く日本人の少年愛の文化は、
江戸時代の庶民の間にも継承されていたのだが、
それを現代の人権真理教で裁く気にもなれない。
ジャニーズの問題は、日本人特有の性文化に基づいて
いて、外国人には理解できない。

わしは保守だから、明治大正昭和レベルの近過去では
なくて、江戸時代から古代にまで遡って、歴史に学ぶ。
天皇は女性女系でいいというのも、古代に学んだ結果だ。

男系絶対固執(エセ保守)も、人権真理教(左翼)も、
どちらもわしは拒否反応を起こす。
それが本当の「保守」というものだろう。

しかしジャニーズ問題では、今は成功しているAもBも
Cも犠牲者だと暴露されるのを、本人もファンも恐れて
いるだろう。
わしも成功した者を巻き込んで引きずり下ろす敗者の
怨念が不愉快でしょうがない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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