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笹幸恵
2023.7.30 09:44お知らせ

妄想・妄言のオンパレード・百田&門田対談

『WiLL』9月号の表紙には、
でかでかとこう掲げられている。

LGBT
女性の不安・恐怖を煽る
最高裁判決

経産省のトランスジェンダーの職員が
女性トイレの使用を制限されていたことを違法とする
最高裁判決。
WiLLの常連、百田尚樹と門田隆将の対談だ。
中味はといえば・・・妄想・妄言のオンパレード。


門田
この判決により、戸籍上も、身体的にも、男性のままで、
女子トイレを利用することが可能となった。
「私の心は女」と欺く犯罪者も、女子トイレで
”獲物”を待ち続けることができるようになったのです。

いきなり極論!
可能になってませんから!!!
この人、補足意見を読んでいないのかと思ったけど、
あとからこれを紹介しているので、読んだのだろう。
しかし、裁判長の
「本判決は公共施設の使用の在り方について
触れるものではない」という補足意見については、

そう強調して、批判をかわそうと考えたのでしょう。
でも、この判決は確実に性犯罪を誘発します。

と言っている。
はなっから聞く耳なぞ持っていない!
そして、
女性が抱く違和感・羞恥心等は、
「トランスジェンダーに対する理解が必ずしも
十分でないことによるところが少なくないと思われるので、
研修により、相当程度払拭できると考えられる」
という補足意見については、

耳を疑いました。
身体男性が女子トイレを利用することに、
女性が違和感を覚えたり、羞恥心を感じたりするのは
当然です。むしろ、そう思わないほうが不自然。
研修を受けたところで払拭できるものではない。

と語っている。
こちらは巧妙なすり替え(というか混同?)。
「身体男性」が女子トイレを利用することを
指しているのではない。
心が女性というトランスジェンダーが
女子トイレを利用することを指している。
その際に抱く違和感や羞恥心は、
トランスジェンダーのことをよく知れば、
相当程度払拭できるのではないか、と
言っているのだ。
私はこれに同意する。

門田は身体が男なら、心も男だと思い込んでいる。
原告であるトランスジェンダーの生きづらさや
理解を得るための長年の努力は、完全にスルー。
話にならん。


で、「犯罪者も女子トイレで獲物を待ち構えることが
できるようになった云々」と言った門田に対し、
百田はさらに上を行く。

百田
女子トイレがOKなら、女湯や女子更衣室もOKに
なってしまう。今後、LGBT法と判例を悪用して
性犯罪に走る”変態”が続出するでしょうね。

なんと。
「女子トイレがOK」でないにもかかわらず、
それをOKにしちゃって、さらに女湯や女子更衣室も
OKにしちゃっている。
その根拠はなんだ???
願望か? 妄想か?
それをさも現実であるかのように断言してみせ、
「変態が続出するぞ」と法律と判例を
断罪するのだから、もはやつけるクスリもない。

挙げ句、百田は「女性の立場に身を置いて考えれば、
誰でも理解できる。最低限の常識、想像力すらないのか」
と、さも女性の味方であるかのように、
それが絶対善であるかのように語っているが、
完全におまいう案件だ。

ちょっとは「心が女性」の立場になって考えてみなよ。
裁判で出た補足意見も、最低限の常識をもって
読んでみなよ。

百田のいう「女性の立場」の何と薄っぺらいことか。

で、その後はいろいろな裁判の判決に対する批判、
戦後民主主義教育を受けた昭和30年代生まれへの批判、
移民政策への批判、
中国への批判、、、と続いていく。
でかでかと銘打ったタイトルはどこ行った。

最終的には政治家批判をして、
「国民は新しい風を求めている」
「百田新党は国民の要請によるものだ」
と、門田が百田をヨイショして終わり。

なんだ、一番言いたかったの、そこですか。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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