ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2023.8.9 12:37

圧倒的に合理化が行き着きすぎてるアマゾン…

アマゾンから玄関先に置き配の荷物があり、
自分が注文したものかと思って開けると、
赤い袋に金色のリボンのかかった箱が入っていて、
アマゾンが印字したメッセージカードが添えられていた。
見ると、まったく違う人に宛てたプレゼントだった。
 
ありゃりゃと思って段ボールの宛名シールを確認すると、
住所は正しいが、名前が違っていた。
この部屋の以前の住人宛てのようだが、
ギフト扱いになっていて、送り主は名前のみ、
連絡先も記載されていなかった。
 
プレゼントに輪ゴムで巻きつけられた帳票を見ると、
アマゾンの商品に関する問い合わせ電話番号があった。
かけてみると
 
「この電話番号は現在使われておりません」
 
え。
もう1つ電話番号が記載されていたが、
それもまた使われていない番号だった。
  
さすがアマゾン。いい加減すぎるぜ。
 
困ったので、グーグルで
「アマゾンから誤配送の荷物が届いた」

と検索すると、同じことで困った人が世の中にゴマンといて、
アマゾンに問い合わせるまでの苦労話を書いたブログが
いくつも見つかった。
 
そのブログで知った通りに、自分のアマゾンのアカウントから、
問い合わせのチャット画面を開くと、
人間なのか、AIなのかよくわからないサポートセンターが応対し、
用件を聞かれたあと、「伝票番号を入力してください」という
メッセージがきた。

指示に従ってチャット画面に番号を入力し、さらに、
「記載されている住所は正しいので、恐らく、以前の住人の方に
宛てて送られたものだと思います」
と書き込んだ。
「詳しい状況をご説明下さりありがとうございます」
ときて、15秒もしないうちに次の返答がトトトンと連投されてきた。
 
「配送に何らかの問題が起きたことがわかりました」
「注文者にはすでに返金手続きを行いました」
「お手数ですが、お荷物は廃棄して下さい」
 
え。
あっけにとられていると、
 
「ほかにお問合せはございますか?」
  
「ありません」と書き込むと、
「それでは問い合わせを終了させていただきます」
というメッセージが、見えたなあと思った1.5秒後には、
チャット画面がパーンと消えて、
今の対応が良かったかどうか5段階で評価しろという
画面に切り替わってしまい、

もうアマゾンからどんな文面で返答があったのか、
読みなおすこともできなくなった。
 
さすがアマゾン。
合理化が行き着きすぎてて、全くついていけないぜ。
 
置き配で誤配送しまくってるけど、
その責任が誰にあろうが、詳細を調べたり、問い合わせに
しっかり応じたり
するコストを省く方が効率的だから、
注文品は即断で捨てる!
それがアマゾン。
 
オールマイティに対応できる人間を必要とする、
電話での総合お問い合わせ窓口をとっくに閉鎖し、
電話番号も廃止しているのに、それを訂正する作業はしない。
ネットでの問い合わせ方法を、帳票にわかりやすく記載する
コストを省き、そのままほったらかして、

「ググれカス」という態度でいるほうが効率的だと判断する
アマゾン。

 
さすが超合理化の権化だぜ。
新幹線のワゴン販売が、QRコード注文になるどころの話では
ございません……。

で、私の手元には、「捨てといて」と言われたプレゼント。
リボンを解いて開封してみると、
自分では買いそうにないそこそこ高価なものだったので、
「ま、いいか」
という複雑な気分になり、問い合わせまでの面倒くささも
どうでも
よくなってしまったのであった。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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