ゴー宣DOJO

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大須賀淳
2023.10.5 16:05その他ニュース

【連載】ゴー宣を通して時代を語る:第2回 1992年その2

ゴー宣が始まるのと同じ頃、日本テレビで「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」という番組が始まりました。

 

もうピンと来た方も多いと思いますが、この番組の第一回目(訂正。最初期ですが一回目は記憶違いだったようです。失礼しました。)のゲストはオウム真理教の教祖である麻原彰晃極めて異様な風体ながら、独特の親しみやすさをのぞかせる様に、スタジオの観客も大盛り上がりでした(正直に言います。僕も、何も考えず面白がってTVで観てました)。

 

この時、既にオウムは坂本弁護士一家をはじめとする複数の殺人を犯しており、選挙での惨敗をうけて急速にテロ準備などの過激化を進めている時期です。

 

前回、この頃は「平成の中でも最も平静な時期」と書きましたが、こうしてかりそめの平和の裏でとんでもない事態が進行している事実もあったのです。

 

1990年代には、1980年代〜バブル期のデオドラント的な指向の反動として、過激・悪趣味なものを(あくまで安全圏から)支持して露悪的に振る舞い、それを理解できるセンスを誇る「鬼畜系」という流行がありました。

 

この後、過激な路線で超売れっ子になるテリー伊藤の演出による、とんねるず番組への麻原出演も、そんな流行の黎明期の一端と言えるでしょう。

 

ゴー宣も、当初は単なる「過激な作品」のカテゴリーと見られた部分もあると思います。しかし、このたった2年後には、サブカル界隈や、宗教学者までがオウムの危険性を見誤る中、ゴー宣ではオウムが「シャレにならない本当の鬼畜」である事がズバッと見抜かれ、よしりん先生が命を狙われる事態にまで発展します。

 

その分岐点はどこにあったのか。
(つづく)

大須賀淳

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