ゴー宣DOJO

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大須賀淳
2023.10.26 21:00メディア

【連載】ゴー宣を通して時代を語る:第5回 1993年その2

1993年当時も、マスコミは安定して狂っていました…というか、特にワイドショーや週刊誌の類は、現在の迷惑系YouTuberなど足元にも及ばないレベルの、ダイレクトでエグい狂い方をしていました(本質は現在でも全く変わっていません)。

 

この時期より何年か前ですが、当時の人気アイドルが自殺した時などは、発生直後で大混乱の事務所に芸能レポーターが勝手に入ってマイクを振り回しており、放送されたその模様は今もネット上に映像が残っています。

 

被害届も出されていない数十年前の行状について、「被害者の証言」だけで法の範囲を超えての補償が成立するのであれば、過去の「取材被害」だけで、いくつもの出版社やテレビ局をキャンセルできるはずです。

 

雅子さまがお妃候補として最初に報じられた頃の状況をWikipediaから引用します。

雅子が出勤しようとする小和田邸前に数十人の取材陣が集まり、玄関を出たとたんにカメラのフラッシュを浴びせテレビカメラを向けた。また帰宅中の彼女を尾行して、深夜でも構わず暗がりで声をかけ恐怖を与えた。雅子はときにこういった取材に対し、怯えて家に駆け込み父親に助けを求め、あるときは彼のアドバイスを受けて毅然と対応し、記者に名刺を渡すよう要求することもあった。発端となったスクープを載せた『週刊女性』1988年1月14日新春特大号は104万部の良好な売れ行きで、報道は非常な注目を集めた。

 

大衆の下賎な覗き見根性と、それをマッチポンプで煽りながら商売に暴走するマスコミ。類似した構造は、数十年後のコロナ騒ぎで社会に重大なダメージを与えるに至ります。

 

街に充満する「カバ焼きの匂い」に象徴されたのは、現在に至るまでゴー宣シリーズが対峙している「欺瞞」そのものと言えるでしょう。
(つづく)
大須賀淳

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