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2023.12.9 11:53ゴー宣道場

コロナ禍てんやわんや・新米ICT支援員が見た学校現場レポート

5日掲載の「40数年振りに義務教育現場に入って思うこと」に続く、
教育現場報告をお届けします!

 


 

2度目の登場 公論サポーター東海の百式改です。
新米ICT支援員が見た学校現場レポートをお届けします。

自分がこの職についたのは令和元年8月で、それまでは求職中でした。
市長が「いつになったら、教室で子供たちにタブレットを使った授業が始まるんだ!」と、言ったとかで、先ずは検証しようと言う事になり、急遽人員募集するタイミングで上手く応募でき、どうも初めての応募者だったらしく、全くのど素人にも関わらず、「コンピュータ好き」と言う理由だけで採用になりました。それまで数十社不採用が続き、失業保険の切れる直前でホッとした事は今でも鮮明に覚えています。悪運の強さには我ながら感心します。

9月から本格始動になり、悪戦苦闘が続くのですが、今回は、その後に続く悪夢の3年間について学校現場がどうなっていたのかをお話ししたいと思います。

ようやく軌道に乗り始めたその年の11月に、当時の首相安倍晋三がいきなり
「GIGAスクール構想」をぶちあげてくれました。
GIGAスクール構想とは、公教育現場(小中学校)の児童生徒に、1人1台コンピュータ端末を持たせて授業支援に活用する。と、言うこと。
今までプリント配布していたものを、データでやり取りする。電子黒板を使用する。教科書もデジタル化する。ゆくゆくは、テストも端末で行う事を目標にしています。そう遠く無い将来 入試も電子化されそうです。今期高校入試の受付は、ネット出願だけになったようです。(愛知県の公立高校)
参照 https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_0001111.htm
おかげで自治体の構想は吹っ飛び、慌てて市内の全学校に校内ネットワークの整備、全児童生徒に端末普及の準備が始まりました。
参照 https://www.mext.go.jp/a_menu/other/1421443_00002.htm
国が予算を持つのですが、計画書の提出期限もあり、日本中の自治体がてんやわんやになった事は想像に難く無いです。
実は事前に文科省の役人が、当時のICT推進責任者(とてもお世話になった方です)の元に来て情報を伝えていた様です。機器の争奪戦になる事は予想でき、その準備はできているのかと問うと、
「企業努力です」
の一言だったと後に話してくれました。

そして年明けコロナ騒ぎが始まり、全国公立学校一斉臨時休業に突入していきます。
一斉休業前の数日間は毎朝校長会議があり、放課後前日の通達がひっくり返る職員会議と言う繰り返し。朝令暮改を目の当たりにしたのは初めてでした。最後は誰も通達を受け入れなくなっていました。「どうせまた変わるんでしょ。」と。
そして、2月28日から5月24日までの長い長い臨時休業
仕事も無いのに学校に居なければならない。と言う、ある意味拷問状態でした。

聞いた話ですが、市内で初めてコロナ陽性者を出した学校は、一日中電話が鳴りっぱなしで、何もできなかったそうです。所謂匿名抗議電話です。そんな事があれば、先生方、特に校長教頭が、コロナに過敏になるのも仕方が無いと思います。
マスクや黙食の件では未だに槍玉に上がっている学校(先生)ですが、側で見ている者としては矛先が違うぞと直接言ってやりたいですね。

休業が明けてからがまた大変で、
自宅で授業を受けさせられないか?
密を防ぐ為にクラスを半分に割り、一方は教室で受講 もう一方は別室でのリモート授業はできるか?
始業式や表彰式を体育館(ライブ)と各教室(配信)の、同時に見せられないか?
理論的には可能ですが、回線スピードなど障壁が多く、なかなか上手くいきません。
技術屋でない自分たちは、ただ上手くいく様にと祈ることしかできませんでした。
確か大阪市長「直ぐにでもリモート授業はできる」ような発言をした記憶がありますが、「絶対にできない」と皆で言ってた事を思い出しました。案の定直ぐ撤回してましたね。

そんなこんなで、やっと今年の5月に普通の学校生活が戻ってきたかと思いきや、今度はインフルエンザ休校で、逆戻り。「さぁ、リモート支援宜しく」と、言われても…。すっかり忘れてるし。音が出ないと呼ばれた教室では、音が出るようになった時には全て終わってたし。
通信という面ではまだまだテレビ、ラジオには敵いません。

これもこの仕事をして初めて知ったのですが、インフルエンザで何人休んだら学級閉鎖という決まりは無いそうで、全て学校判断だそうです。その点コロナは、教育委員会(保健所)からの指令で決まっていたので楽だった様です。(2類と5類の違いでしょうか)

学校で働く様になって初めて、公立学校は役所の出先機関で、先生は地方公務員つまり、役人なんだと認識しました。

細々とダンケー珍説大賞を進めております。
経過は個人ブログで紹介しております。
よろしかったら覗いてください。
https://ameblo.jp/hyakushiki-kai1

 


 

【トッキーコメント】
政治家が話題作り、人気取りのために思い付きのようにぶち上げた構想のせいで、現場は右往左往、上を下へのてんやわんや…なんて話はよく聞きますが、教育現場では特に顕著のような気がしますね。

それでしわ寄せ全部押し付けられて、「現場でなんとかしてください、企業努力です!」じゃ、たまったもんじゃないでしょう。

それで、前回のレポートにあったような保護者対応やら、匿名抗議電話への対応までしなきゃならないとなったら、とてもじゃないけど教育そのものに費やす時間などないはずで、これで子供たちの未来はどうなってしまうのかと思わざるをえません。

あと、いつかは『おぼっちゃまくん』でも、リモート授業をやっているシーンを描かないとリアルじゃないと思われてしまうような時代が来てしまうのでしょうか!?

 

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