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高森明勅
2023.12.31 13:36皇統問題

来年前半、いよいよ皇位継承問題を巡る政治上の決戦の時?

この1年を振り返ると、岸田文雄首相の主導により、
その動機はともかく、皇位継承問題が1つの決着に向けて
動き始めたことこそ、特筆すべき事実だろう。

来年の年明けには公明党も党としての見解をまとめるという。
未だ党内の意見集約を行っていなかった自民党、立憲民主党なども
早い時点で見解を整理するのではないか(毎日新聞12月30日付の
スクープ記事では自民党は年明け後「(有識者会議報告書の提案を追認する)
見解を速やかに示す」という)。

未だ公開されていない情報なども勘案すると、国会関係者の腹づもりとしては
来年の通常国会(1月〜6月)で一定の結論に達したいようだ。
その場合、予算審議など、与野党が対立する局面を避けて、4月以降に
“静謐(せいひつ)な環境”のもとで「立法府の総意」の取りまとめを
本格化させる、というシナリオが浮かび上がる。

但し、その時点では水面下で、既に事実上の決着がついている可能性もある。
又、そこで調整される立法府の総意が100点満点になるとは全く楽観できない。
いよいよ国民の真剣さが問われる局面を迎える。

皇位継承問題を巡る政治上の決戦は一先ず
来年前半と見定めておく必要があるだろう。

皆さん、どうぞよいお年を!

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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